二年ぶりのパタヤで繰り広げられて行く現実離れした世界とは裏腹に
いよいよ夜の街に繰り出すことになるのだが、初日はまずソイブアカーオ(222112)周辺、二日目はWSに行ってみる。
さて、某「バカラ」は一体どんな感じになっているのか?
まず、道路自体を絶賛工事中ということで所々掘り返されてとても歩きにくかった。ただ、思った以上に観光客の姿が多く、「これはいよいよ復活か!?」という雰囲気が少し窺える。しかし、現実問題ウォーキングストリート内でも真っ暗で閉まったままの店がかなり多く、この2年間どれだけ大変だったかがよく分かって辛い気持ちになった。
そんな中某「バカラ」はしっかりオープンしていた。ダンサーの数は少なく2階席はまだ開いていないけれど、営業できているだけで素晴らしいことだ。新しいマネージャーG氏はとても気さくで感じの良い人物だった。
某「Pin up」にも寄ってみたが、もう既にダンサーがほとんど戻って来ているのではないか?というくらい盛り上がっているのではないか!お客さんもたくさん入っていて、店内にいるとコロナのことなんて忘れてしまうほど。ファランは皆マスクすらしていないし。
WS内の路上で何箇所かATK検査キットを山積みにしてある簡易ショップ?があって、どこもだいたい100THBで検査可能。終わったキットをパケ(小さいビニール袋)に入れて日付けを書いてくれるので、それがあればどこにでも入れる。その頃はまだクラブや大きいレストランなんかは入り口でチェックされる場合もあったから、私の憩いの場某「インソムニア」もなかなか気軽に行けなかったのである。二日目の夜に一応顔を出して、妙齢のタイガールに持ち帰られたが、その後はあまり行かなかった。実際にはインソムニアではなく1階の「i-bar」しかオープンしていなくて、どちらかと言えばやはり2階の方が雰囲気的には好きなのでまあしょーがない。ただ、店自体はそこそこの集客があったしそれなりに盛り上がってもいた。そして、スタッフ以外は全員ノーマスクである。やはり西洋人はマスクをするという文化がないのだなあ、とあらためて感じた次第である。
私の場合、外を歩く時はもちろん、店内に入っても食事をする時以外はマスクを装着していた。あの頃はまだかなりビビっていたし、パタヤでも繁華街を中心に感染者が増え続けているという情報があったからね。だからそうやっていろんな場所に行ってみて「そりゃ増えるわねえ」と納得したのだった。
バービアも55バーも「JC(ジェントルマンズクラブ)」もそれなりに楽しかった。Y氏は遊び方がスマートだし、女の子達も皆楽しく盛り上がるので雰囲気はかなり良い。その後も何度か訪問した某「バカラ」では入店するとすぐにY氏を発見した担当ダンサーが飛んでくるという歓待を受けて、我々も気分が良かった。それだけ喜んでくれるなら奢りがいもある、といったところだ。
*初日に行ったジョムティエンエリアにある老舗「JC」某「Kinnaree」
一方で私の気持ちは冷めてもいた。何故ならばその時ある意味人生の帰路に立たされていたこともあって、そういったパタヤでの現実離れした世界とは裏腹に、日本でこの後生きていくにあたって「一体どーすればいいのか」という悩みを抱えていた。「遊ぶならパタヤ」「仕事するなら日本」という紛れもない現実の中で、どこでどーやって暮らしていくべきなのか?という問いに答えが出せないままだったのである。
本心を言えば、昔のように「やりたいことをやって生きる」べきなのだろう、と分かってはいた。それが何なのかハッキリとしないまでも、今のままでは「ただ暮らして行くだけの仕事」という感が拭えなかった。例え社長に「我が社の為に力を貸して欲しい」と請われていたとしても、実際にそれが本来やるべきことなのかどうかに自信が持てないまま数年が経っていたから。「力を発揮できていない」という自覚があって、それは「仕事を楽しめない」と繋がって心が重かった。
どこか知らない土地でバーテンダーをやるとか、偉い人のお抱え運転手になるとか、レンタルDVDショップの店員だとか、いろんなことが思い浮かんだけれど、どれもこれも今ひとつしっくりとはこない。
結局今の会社に残ることにはなったけれど、そんな悩みは未だに続いている。まあ最近はほんの少しだけ仕事が楽しくなりつつもあるのだが。
さておき、昼間はサウナでのんびりしたり、コンドーの物件を見学に行ったり、疲れたらマッサージにと、バイクで気軽にどこにでも行けたから、二人に請われるままに案内していた。
そしてその後事件が起きる。それは実際、
起こるべくして起こったのかもしれない。
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