ごく僅かな数字の変化で知る季節の移り変わり
毎日欠かさずチェックする数字がいくつかある。
驚く程単調な日常生活とは言え、やはり行動や思考の基盤となる「何か」が存在するワケで、それは主に数字だ。よくよく考えてみれば身の廻りは数字などの記号で溢れ返っており、それらに縛られて暮らしているのは私だけではあるまい。
朝起きてまず冷蔵庫を開け、目薬を差してから体重計に乗る。ふむふむ。
そんな風にして一日は始まり、TVを点けケータイでメールチェックをした後、日経平均株価と為替動向を見る。天気予報がそこまで頻繁にやっていないので、窓から空を見上げておおよその判断をするが、必ず確認するのはその日の温度である。
洗面所には随分昔から使っている温度計があり、用を足したり顔を洗ったりするついでに要所要所でチェックする。室内なのでもちろん気温とはズレがあるにせよ当然のごとくそれらは連動していて、一年を通して摂氏二十五度〜三十五度の間を青い液体が行き来するから、おそらく外気と比べると上下それぞれ最大五度位の差だろう。
基本摂氏三十度からさほど動くことはないのだが、朝晩、天気などによって多少は上下する。そして、そのその僅かな数字の変化から季節の移り変わりを知ることにもなるのだった。
実際問題、ここしばらくはずーっと摂氏三十度を切ることはなかった。昼間は三十三〜四度。暑い日は夜になってもそこからほとんど下がらない。夜寝る時はもちろん上半身裸であり、扇風機は「2」の首振り。エアコンを一切使わない私にとってこれは最大限の空冷措置だ。調子が良ければ「1」。これが暑気の標準であり、それでも結構な汗をかく。
しかし、今週になっていよいよ扇風機は点けず、時にはTシャツ着用で就寝している。温度計の数字も夜は三十度を切り出したのである。
そして、今日は夜まとまった雨が降った。
ついに本格的雨季の到来ではなかろうか。
それにしても、タイの中でも特にパタヤは一年を通じて本当に過ごし易いと思う。海が近いせいもあるだろうが、バンコクに比べれば「ヒートアイランド現象」は随分マシなはずだし、雨が降る量も少ないように感じる。聞くところによるとサムイ島も結構気候が良いらしいけれど、この辺りもかなりのモノだ。
一方、雨季が近づいたこともあってか最近はいよいよ人が少ない。街をバイクで走っていても思うが、さすがの「WS」も繁忙期に比べると明らかに活気がなく、ちょっぴり寂しく感じてしまうのだ。
「55バー」などの店内もやはりそーであり、「ハイシーズン」があれば「ローシーズン」もあるのは仕方のないこと。
そんな中、実感するのは中国人の動向である。
これは充分予想されたことだが「55バー」「バービア」等に少人数の中国男子客がかなり増えて来た。
数年前から一気に増えて今なお増殖を続ける中国人観光客。当初は団体客がほとんどだったけれど、特にパタヤでは「おいおい。これは母ちゃんや子供を連れてきている場合ぢゃないぞ!次からはオレ達だけで来ようぜ」となるのは必然な話。団体行動がお好きらしい彼らも「WS」などでは個別行動の方が良いと徐々に分かってきたのだろう。
「55バー」にはあまり行かない私だが、何軒か廻ってみるとニッポン人韓国人は相当少ない様子で中国人が圧倒的に増えているのはさすがに分かる。ファッションでも大体判断がつくけれど女のコを横に座らせて一言も喋っていなかったりするから、人によってはおそらく英語もあまり話せないのではなかろうか。とにかく、この閑散期も彼らのお陰で多少マシなはずであり、まったく「中国様様」なのが実態のよーな気がする。
但し、彼らが女子を持ち帰っている姿をあまり見掛けない。まあ、本国では相場もお安いだろうし、風俗のヴァリエーションは豊富だし「常平」などメッカもたくさんあるからねえ。「55バー」のようなスタイルの店は少ないはずだから新鮮なのかもね。せっかくなので、もう少し購入していただけるともっと有り難いのだが。などと、あまりこちらが気にするのも変なのだけれど。
どちらにせよ、今後中国男子が大きな「ライバル」になるのは間違いない。今はまだまだだが、そのうちきっと本格的戦争が始まることだろう。そーなれば、昔からずっと一緒に遊んできたファラン(西洋人)達と組んで「キッチリ」と守りを固めなければなるまい。
そう。
「集団的自衛権」の行使容認を閣議決定しておいて、
本当に良かった。
という話である。
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