P.R.Iパタヤ総合研究所

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タイ語上達への道①上手に話す為最も重要なのが<音(声調)>であることをまずはしっかりと理解しよう

      2023/09/01




例えばこのサイトの熱心な読者が仮に100人いるとして、おそらく約半数は駐在というかタイ現地在住者、もしくはパイパイマーマー(行ったり来たり)あるいは長期滞在したことがある方々なのだろう、と、私は勝手に予測している。で、残り半分は旅行でタイをしょっちゅう訪れる人やただ単に好きな人などある程度詳しいかまあまあタイのこと知ってる、くらいの中〜上級者といった感じではなかろうか。そしておそらく性別はほぼほぼ男子で、中心年齢層がかなり高いことはほぼ間違いあるまい。また、女子比率は5%以下でひょっとしたら一人二人かも。つまりは身内もしくはよほど思考が男子に近いか。

といったようなことを想定し、今まではいわゆるファンの皆様に向けて主に記事を書いてきた。

しかし、最近ふと思うのだ。
(ひょっとして記事がマニアック過ぎてタイに興味を持って覗きに来た方々を取りこぼしてはいないか?)
いやいやいやいや。ひょっとしてどころかそれはもう日の目を見るより明らかであり、検索ワードからやって来たタイに興味を持ったばかりの若い年代層や初心者は例えばいきなりブログを読んだところで「なんのこっちゃ?」とワケが分からず離れていくことだろう。

そう。あくまでもタイに詳しいからこそ私の書く文章に興味を惹かれるのであって、そうでない方々を無視しているのでは?

目的や方針変更を考えて舵を切っている最中のサイト主としては、(もっと一般ウケするような内容も盛り込まなくては!)と思ったりする一方、当然の如く従来の読者を切り捨てるワケにもいかないから、ブログについては今まで通り日常で起こったことについての個人的感想を吐き出すストレス発散や検証の場として続け、それ以外で今後タイを訪れる予定の短期旅行者の皆様方などに向けての情報なども発信していこうではないか!と。
で、ホテルやグルメ情報を充実させられれば良いな、とは思っているものの、今後滞在時間が減るだろうことを想定すると厳しい面もある。

そこで辿りついたのがタイ語である。

「え?今更??」となるのはごく一部のコアなファン。中でもタイ語ペラペラなあなた達だけですよ!
現実問題として、タイ歴が長いヴェテランや大先輩の方々の中でも「タイ語が苦手」という人は意外にたくさんいらっしゃるのではないですか?そしてもちろん初中級者であれば「もっと上手くなりたい」とか「なかなか上達しなくて悩んでいる」という人たちも多いはず。つまり<需要は必ずあるはず>と踏んでます。正直なところ。そして、他ではやっていない切り口でできるだけ分かりやすく解説しようではないか。

「ローカル民にちょっと早口で喋られたら聞き取れず発音が下手くそで一部全然通じない貴様如きが何をエラソーに!」とおっしゃるなかれ。
「本格的タイ語会話レッスン」をやると言っているのではなく、私の経験値で知り得たちょっとしたコツのようなものをお伝えするだけの話だからね。ちなみに私のタイ語は学校で三年勉強したくらいのレヴェルです(*読み書きほぼダメ)。

ただ、ニッポン帰国後の仕事の一つとして考えてもいる「ニッポン人向けオンラインタイ語レッスン」。本格的に始める前にネタの準備としてここに書き溜めておくという目的もあるので。念の為。

さあ。皆さん。私と一緒にタイ語を楽しく学びましょう♪

ということで第一回のテーマは音、つまり声調について。

ご存知のようにタイ語には5つの<声調>があり、間違えると通じない。変なアクセントでも一応意味が通じる日本語との最も大きな違いはこの部分。タイ語を話す上で必ず付き纏う基本中の基本であり、コレばっかりはコツも何もない。メモしてでも覚えて間違えずに発声するしかないのである。

以前私が編み出した<123方式>というスタイルがあるにはあるが、コレについては実は評判があまりよろしくない。理由はおそらく<音感のあるなし>であり、例えば楽器をやっている人とそーでない人がいたとして後者にはなかなか素直に入って来ずらいのかも。私は幼少期からピアノをやっていたこともあって一応音感がなくはないから、<発声のトーンを下から1、2、3と三つに分ける>ことに違和感がないが、そーではない人もたくさんいるのだろうと想像はつく。参考記事はこちらであり、未だに普及していないというのが事実なのは素直に認めよう。
http://pattaya-ri.com/post-635/

<Ⅰ.平音(ミドル、フラットトーン)>
・普通の声の高さでフラットに。123方式なら二文字で22三文字で222四文字で2222。
例:マー(Ⅰ、22来る)、アライ(Ⅰ、222何?)、タマダー(Ⅰ、2222普通)、オッカムランガーイ(Ⅰ、222222222エクササイズ)

<Ⅱ.低音(ロートーン*フラット)>
・低い声でフラットに。下がるのではなく出だし低い音からそのままフラットである。123方式なら二文字で11三文字で111四文字は基本なし。
例:ガイ(Ⅱ、11鶏)テー(Ⅱ、11しかし)、ぺットゥ(Ⅱ、111辛い)、ヤーク(Ⅱ、111〜したい)

<Ⅲ.下音(フォーリングトーン)>
・高音から通常音に下がる。123方式なら二文字で32三文字で332(*432でも可)四文字は基本なし。
例:マイ(Ⅲ、32〜ではない、否定の意)、チョープ(Ⅲ、332好き)ヤーク(Ⅲ、332難しい)

<Ⅳ.高音(ハイトーン)>
・中音域より上からスタートしてさらに上がる。もしくはいきなり高い声を出す。123方式なら二文字で33(34)三文字で333(*344でも可)四文字は3333(3444)。
例:スー(Ⅳ、23買う)キットゥ(Ⅳ、333考える)クラップ(Ⅳ、3444男性の語尾につけて丁寧に)

<Ⅴ.上音(ライジングトーン)>
・低音から通常音に上がる。スタートはあくまでも低く。123方式なら二文字で12三文字で112四文字は基本なし。
例:モゥー(Ⅴ、12豚)スワイ(Ⅴ、112綺麗)ムアン(Ⅴ、223似ている)

というワケで、今後当サイトにてタイ語をカタカナ表記する場合声調についてはカッコ内に(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ)と記載することにします。これは大きな変更につき、よろしくお願いいたします。

さて、ここからは個人的な話。
とにかくニッポン人は声調苦手な人が多い印象で、間違っている人をよく見掛けます。仮に合っているかどうか自信がない場合の確認法としては、タイ文字を見て声調記号等を確認する以外にほぼほぼ手段がない状況。例えばタイ人相手に合ってるか間違ってるか聞いたところで「???」となるだけなので<辞書で引く>→<メモる>くらいしか思い付かない。そして、合っていると信じて発声してみるものの実は違う、となるともはやどーしようもないので、ひたすら練習するしかないのである。

感覚的には<Ⅱ>の場合、低い音からスタートするにも関わらず<21>と<下がってしまう>パターンが多いように思う。しかし、という意味のテー(Ⅱ、11)が<21>になっているおじさんおばさんを過去にどれだけ見て来たことか…。

あとは男子ならばクラップ(Ⅳ*カップ)、女子ならばカー(Ⅲ or Ⅳ)という語尾につく丁寧言葉。これを間違えている人が目立つ。
まず男子の場合は一種類。どんな時でも高く、ひたすら高く「カップ」とハイトーン一択である。軍隊で敬礼しながら使うイメージの「カッポン(Ⅳ&Ⅴ*に聞こえるが定かではない)」もあるがいずれもスタートは高く!たまに語尾に「カー(Ⅲ)」と付く男性がいるけれど、意味は通じるとしても綺麗なタイ語とは言えないと心得るべし。
女子の場合声調が二種類あって通常のカー(Ⅲ)は高音から下がるフォーリングトーンなのでカラスの鳴き声の高いヤツって感じ。で、後者のカー(Ⅳ)はハイトーンだからいきなり高く。どりらかと言えばカーと伸ばすのではなく単体で<カ(Ⅳ)>である。こちらは疑問視の後に付く場合。さらには<〜ナⅠ>と柔らかくする言葉が付いた後は<カⅣ>となる。
「コートーナカ(Ⅳ Ⅲ Ⅰ Ⅳ)」「マイペンライカー(Ⅲ Ⅰ Ⅲ)」「サバーイディーマイカ(Ⅰ Ⅰ Ⅳ Ⅳ)?」といった感じである。
ひょっとしてこのルール自体知らない人がいるかもしれないが、その辺りを踏まえて語尾に<カーⅢ>なり<カⅣ>をつけていただくとありがたい。女子の読者は少ないと思うけれどもしチェックされた方がいらっしゃれば試してみて欲しい。

もう少しツッコんだことを言えば、前後に付く言葉によって声調が少し変化するパターンも。
例えば、パーサー(Ⅰ Ⅴ語)がタイ(Ⅰタイ王国)とくっついてパーサータイになると声調は「パーサータイ(Ⅰ Ⅱ Ⅰ)」となる。つまり<サー>の部分がライジングトーン(Ⅴ)からロートーン(Ⅱ)へと変わるというケース。まあこの辺りは頭で考えても面倒なだけだが、厳密にはそーなるし、なんだ違うぢゃないか!と言われても困る。今後記号を表記する上でそこまではすべてフォローはしきれない、という牽制でもある。

と、スタートからやや理屈っぽい内容となってしまったが、これらについては最重要項目なのでまず最初にお伝えした。

慣れないうちは単語を思い浮かべるのと共に頭の中で<Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ>の記号が出てくる感じなのかな?イメージ的にはよく分からないけれど、慣れれば自然に出るようになるので頑張って練習しましょう。

スゥースゥーナクラップ(Ⅲ Ⅲ Ⅳ Ⅳ頑張って下さい)!


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