最大の敵が寒さなことだけは間違いないのである
2018/11/05
そもそもこのサイトを始めた当初の目的は、ヒマな時間を利用してパタヤの情報を発信しつつあわよくば多少なりとも収入を得よう、というものでありその上で「研究所」などといった大層なタイトルにしたワケだが、期待したほどヒット数は伸びず早々に諦めた末にいつの間にか私の個人ブログのようなカタチとなってしまっていた。
だだ、それはそれでストレス発散という副作用的効果を得ることとなりだからこそ今まで続いて来たしむしろそちらの方が気楽にできるから良いのだ。自分の好きなタイミングで日常の出来事や感想などを文章にすることで考えをまとめたり心を落ち着かせたりするのは、どうやら私にとっては精神的均衡を保つ上でとても有効な手段であるようだ。
というワケで今回もそのまま閉鎖してしまったところで特に問題はなかったのだけれど、やはり続けようと思う。「タイトル詐欺!」と非難を浴びたとしても知ったことではない。何故ならパタヤはこれから先も私の心の拠り所であり続けるから(違うだろ!詐欺は「総合研究所」の部分だってば!)。
では、日本に一時帰国してからの顛末を時系列を追ってまとめてみることにしよう。
到着は9月1日だからちょうど2ヶ月前か。昼間はまだ暑かったけれど、夜は涼しくて過ごしやすい良い季節。しばらくは実家でのんびりDVD映画鑑賞三昧の日々が続く。
先方社長から連絡があったのは10日以上経ってからのことだった。バンコク出店が正式に決まったと言う。つまりそれまでは確定ではなかったワケで、どうやら話が二転三転したらしい。最終的にはテナントビルのオーナー側が出す直営店に共同出資する話になったそうだ。相手はタイ大手の上場企業。ただし外食産業には初進出である。大丈夫かなあ。
そしてオープン予定は来年2月に伸びた、と。やっぱりなあ。工事状況を見てもそんなことだろうと予想はしていたけれど、せめて年内にして欲しかった。だってそれだと日本で完全に冬を越さねばならないではないか!12月1月なんて恐ろしく寒いぞ!!
で、研修を兼ねてしばらくの間働くことに決まった店は何の運命か旧「○ースト△ラダイス」、つまり私が数年前まで友人と共同経営していたカフェのすぐ近くのレストランだった。
実家から片道1時間以上往復1000円以上の交通費が掛かり、通うには辛すぎるので苦渋の選択で近所にアパートを借りる結果に。たまたま入った不動産屋さん担当者と共通の知り合いが居て一緒に飲みに行ったり、部屋にwifiを繋ぐのに涙ぐましい努力をしたりといった顛末の末、現在は快適に暮らしている。家賃46,000円(共益費込み)短期解約ペナルティーが賃料の一ヶ月分。コストは高いけれど勤務先から自転車で数分の場所でラクラク出勤だからまあしょーがないかな。
レストランのホール業務は長年やって来たので慣れたもの。しかしもう歳で体はすっかり衰えたし、立ち仕事は当然のごとく腰にキツい。ランチ5時間、数時間の休憩を挟んでディナー5時間の勤務は体力的にかなりハードな内容だ。しかしまあ労働基準法の範囲内であり、とりあえずは時間給で残業手当も付くからある程度稼ごうと思えばそのくらいは働かなくては。
その店は一年程店長が不在で、基本的にキッチン担当社員一名が管理していて他店店長が交代でたまに様子を見に来るという。郊外大型店鋪(席数82)で週末は総勢9名ものスタッフを切り盛りせねばならず(昼夜交代)、学生アルバイトや主婦のパートさん達を上手に回す為には本来ならばしっかりした責任者を置くべきだろう。しかしやはり人手不足の昨今、不人気の外食産業では人材確保が困難。仕方なく放置の末に案の定徐々に近所の評判が悪くなって来たので「君がなんとかしてくれたまえ」という指令が本部から下されたのであった。
ミッションとしてはラクなものだ。店長代理として私が店に張り付けば、つまりアルバイトスタッフやお客さんをしっかり見張っていればサーヴィス的な部分では全く問題あるまい。「いらっしゃいませ〜」と率先して元気に声を出し、トラブルやクレームにはひたすら謝るだけの役目であり、あとはレジでお会計時に「いつもありがとうございます。最近はすっかり寒いですね〜」などとお客さんに一声掛けるくらいのこと。常駐の人間が一人いるだけで済む簡単な話であり、私がタイに帰ればまた元に戻るに決まっている。本当にその店の店長になるならば別だが、月給50万円もらったってそんな仕事はイヤだし、やりたがる人が少ない意味もよ〜く分かる。
実際、タイだからいいかと言えばそーでもないけどね。海外なんてもっともっと大変だろうし、超激戦区のバンコクで結果を出す為には相当な努力が必要なはず。ああ。何だか気持ちが萎えて来たなあ……。
まあ、タイで就職活動をした結果こうなったのだから仕方あるまい。あくまでも勤め人としてやれる範囲のことをやるだけだ。
いずれにせよ、現状はそんなに悪くない。仕事も楽しいし食べるモノはウマいし腰が痛い件以外は体調もバッチリだし。物価が高いのは仕方がないかな。つつましい生活をしていてもとにかくお金が掛かるから、お小遣い帳をつけながらタイのコスパの良さをしみじみと実感しつつ日々暮らしている。
あとはとにかく寒い。昨日の夜の最低気温は9℃と、ついに一桁まで下がってしまった。友達にホットカーペットを貸してもらったが、こんなモノで冬を凌げるのだろうか?と、今から心配している。何しろタイに移住してから寒さには異常に弱くなったからねえ。
せめて今年中にはこんな寒い日本を脱出せねば。例え収入が途切れたとしても、凍え死ぬよりはマシだからな。「早めに開店準備をしたいので」とか何とか理由をつけて。
でも年末年始は忙しいだろうからやはり無理か。
ああもう早くパタヤに
戻りたいんだけどなあ。
*東南角部屋で陽当たりは良好だ。
関連記事
-
-
ゴーストタウンとはいったいどんな感じなのだろうか
「趣味は何か?」と問われれば、今なら迷わずこう答えるだろう。 「ネットでLCCの …
-
-
もう電話になんて出ない!なんて……
それは一本の電話から始まった。 現在無職で友達のいない私はケータイに電話が掛かっ …
-
-
寒くなると一気に恋しくなる常夏の楽園
「さむっっ!」 ここ一週間ほどで急に寒くなり、口に出しても仕方がないと分かってい …
-
-
スタートから三ヶ月目にして早くも限界を感じてしまうとは
随分久し振りに雨が降ったのが土曜日だから一月三十一日か。ただ、スコールではなく「 …
-
-
Pattaya Music Festival 2015に今年も参加
週末の三日間に渡って行われた「Pattaya Music Festival 20 …
-
-
アメイジングの叫びはいつも心の中で
「えっ?そーいうことなの!?」 というのは心の叫びであり、実際声に出したわけでは …
-
-
昔のパーティー仲間と共に週末はパーティー?
現在の私の同居人33才のT嬢とは十年来の付き合いであり元々は山仲間、つまりレイヴ …
-
-
某家電ショップにて起きた出来事をきっかけに
体重計を買いに行った。 以前から使っていたモノは液晶部分が故障して見えなくなって …
-
-
名門ゴルフコースを前ににビビる
ゴルフ歴は相当古いが、「バブル崩壊」と共に熱は冷めしばらくの間封印していた。しか …
-
-
海から海へ
「ピーマイパイナイ(22112212)?」 年末になると皆そんな挨拶を交わす。 …
- PREV
- 疲れて腰が痛い中サイト復活のお知らせ
- NEXT
- 職場スタッフとうまくやっていくということ