それにしても発掘されるのはしょっぱい想い出ばかりなり
「ヤクニキちゃんだ!」
バンコク在住の友達から久しぶりに電話があり、何事か?と思ったら実にまあなんとも貴重な情報を授けてくれた。以前私がほんのちょっとだけ親しくしていたタイガールが、実家の〇〇からバンコクに戻って来ていて某店で働いているというのだ。
タイガールに関してはもうとっくの昔に達観し切っている我々にとって、そーいったいわゆる「浮いた話」はヒジョーにレアであり、しかもそのコは私が珍しく「フツーにお付き合いしてもいいかも?」と思って一応告白までした相手。ただ、現実的にはその後すぐに田舎へ帰ってしまい、アッと言う間に自然消滅となる。残ったのは彼女の住むアパートの家賃最後の一ヶ月分の借金(5,000THB)のみ、という相当にしょっぱい話なのだった。
パタヤに移住する少し前のことだから随分前の話だ。名前すら憶えていないが、日本式の焼き肉が大好きで「何が食べたい?」と聞くとすぐに「ヤクニキヤクニキ〜!」となかなか可愛らしく間違えるので、私の中ではヤクニキちゃんなのである。「ヤキニクだってば!」と何度教えてもヤクニキ!と言って聞かないので終いには私もヤクニキの方が言い易くなってしまった。まあ、実際に某「牛角」に行ったその日のみだけど。
それにしても、一瞬だったとは言え元コイビトの名前が思い出せないとは情けない。歴代カノジョを遡っていってフルネームはともかくさすがに呼び名くらい全員言えなくてはオトコが廃るというものだ。
(もうひとつの)ブログにその辺りの話を書いたはず、と、頭文字を調べる為に一旦は遡ってみたものの、よくよく考えたら既に消した後だった。まだタイがものすごく楽しかったりものすごく辛かったり一喜一憂していた時代には恐ろしく長文の日記をダラダラ書いていたもので、最近になって読み返した時にあまりにも恥ずかしくなって逆上し大量に削除したのだ。
ちなみに、イニシャルとか写真は結構マズい、などということにまだまだ疎い初心な頃の話である。つい先日もこのブログに登場していたある人のことがバレてしまって結構焦った。オフィシャルな場に知り合いを登場させるときは相当気を付けなくてはならない。
というワケで、ヤクニキちゃんのことも詳しくは書けない。いわゆるプロではなかったし、割とフツーの真面目なコだったと思う。数回デートしただけで結局寝てもいない。◯スすらさせてもらえなかったのではなかったか。売春未経験の一般的な若いコ達は本当にシャイで、お付き合いしたからといってすぐに寝ることなど許されないケースが多いのではなかろうか。昭和中期頃の日本的感覚に近い気がする。
しかし、ひょっとしたらこの「ヤクニキ」というキーワード一発で分かる人には分かってしまうのかもしれない。未だに勘違いし続けている可能性大だからね。
まあ、それならそれでも良いではないか。別に顔を晒しているワケでもないし特にディスってもいないのだから。少しばかりのお金を渡したのも、(好きなコが困っているのだから仕方がない)と判断しただけで、もちろん貸したとも思っていないし。
そして、ネットで調べてみたら彼女の写真が出て来た。ちょっと老けたなあ。当たり前である。あれからもう6年は経っているのだ。
話を聞いた段階では(訪ねて行ってみようかな?)と思っていたが、写真を見て気持ちが萎えてしまった。元気そうだからまあいっか。
もし仮に私が顔を出したところで90%気付くまい。こっちこそすっかり老けたし、もう当時の覇気はない。あの頃はまだタイガールに対して夢や希望を抱いていた。なんだったら子供を作ってやろうか?とさえ思っていたのだ。
振り返るだけで胸がイタい、
ホロ苦い想い出なのだった。
*しょっぱい話の後だから甘いモノ、ということでもないけれど新発売?の某「オレオDOUBLE STUF」がウマい。これでもか!というくらいクリイムが入っていて、ダブルという表現も大袈裟ではない。食べ方はもちろん、片側を剥がしてまずクッキーだけ食べた後残りのクリイム部分を舌に直乗せである。
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