女子大生からのキツい指導に萌えるM心
「やることないなら洗い物やって下さい!」
言葉遣いはあくまでも丁寧だがやや強いトーンで言われ「ドキッ」とする。
相手は学生アルバイトの女子であり、研修中の私との関係は職場の先輩後輩。つまりこちらからすれば「分からないことを教えていただく」という受け身の態勢。「よろしくお願いします!」と、その旨を彼女に伝えてから1時間ほどで様々なルール及びやり方を習っていたが、内容がとても的確で分かりやすくしかも堂々と自信に満ちた態度にすっかりヤラレていた私はもう既に奴隷のような心境だった。命令には心から素直に従える態勢で強く言われれば「もっと」と思ってしまうような。
そーいう女性がごく稀に存在する。ただ単に押しが強いいわゆる「キツイ」タイプというだけではなく、そこにキラリと光る何かを潜在的に持っている彼女らを見分けるセンサーを我々「M」っ気のある男子ならば皆備えているはずだ。向いている職業を挙げるなら例えば看護士、学校の先生、SMクラブの女王様は天職と言えるかもしれない。
今回日本に一時帰国してから延べ二十人以上の男女と一緒に仕事をしてきた中で初めて出会ったM嬢は典型的な女王様で、聞くと現在大学四年生で来春からは小学校のセンセーとして働くらしい。素晴らしい。日本の将来の為に是非頑張ってほしいものだ。
周りのスタッフに「Nさんに厳しく教えられるとM心が萌える」という話をチラッとしたらそれが伝わったのか更に厳しくなって昨日の仕事は本当に楽しくできた。しかも私の置かれている状況を簡単に説明すると積極的に話しかけて来るようになったので、ひょっとしたら興味を持ったのかもしれない。来年の2月辺りは卒業間際できっと自由な時間があるはずだし、できればバンコク店のオープニングスタッフとして是非来て欲しいんだけどなあ。日曜日にもう一度シフトが一緒になるからその時に誘ってみようかな。
もちろん、だからと言ってそれが恋愛感情に直結するワケではない。やや体格のよいNさんはえくぼの似合う表情豊かで素敵な女性であり、長く一緒に居れば好きになってしまうかもしれないけれど、残念ながら一目惚れではないなあ。過去には看護士さんとお付き合いしたこともあるし、タイに移住する少し前には幼稚園のセンセーといい仲になった時期もあって彼女との切ない想い出の記憶はまだ鮮明なので、当時を思い出してちょっとばかりセンチメンタルにはなったけどね……。
センチメンタルと言えば、ここ数日でそんな気分に浸る機会の連続だった。
実は今週一週間だけ名古屋の中心地栄という地域にある某百貨店内のレストランに勤務している。「バンコクに出店するスタイルに一番近い店舗だから勉強して来い」というワケだ。
ご存知の通り百貨店内には何箇所も従業員の休憩室というものがあって、食堂やショップや自販機が設置してあって食事をしたり文字通り休憩できるスペースとして解放されている。私も店のまかないをいただく際に利用するのだが、その独特な雰囲気から34年前に初めて就職したアパレル時代を思い出すのだ。国内外のアパレル系ショップが「DC(デザイナーズ&キャラクターズ)ブランド」と呼ばれもてはやされた時代に名古屋駅の百貨店で働いていた頃を。そう。ショップ店員が「ハウスマヌカン」だったあの頃。社販した自社ブランドに身を包んだ派手なファッションのスタッフ同士がライバルでありつつ休憩室で仲良く盛り上がっていた私にとっては楽しい想い出が、百貨店の休憩室にはあるのだ。
あまりに懐かしくて、当時からお付き合いしていて結婚までしたXワイフの職場(未だにショップスタッフをしている)を訪ねてみたり、彼女から場所を聞いて先輩が経営するバーに飲みに行ったりと束の間のセンチメンタルジャーニーを楽しんだ。
まあ、日本に居る間だからできることであって、たまにはそーいうのもいい。人との繋がりやしがらみが嫌になってタイに移住したようなものだから、あくまでもライトな関係に留めておかなくては。
今現在の職場スタッフ達とも、たった数ヶ月の間柄だからまったく問題ないワケで、このままずっと一緒に働いていくとしたらどれだけ大変なことか。状況は一変して恐ろしく困難な道となる。う〜む。考えただけで恐ろしいではないか。
異国の地でタイ人とならばまだ良い。もちろん気まぐれな彼らと一緒に働くのは相当苦労するだろうけど、海外での人間関係なんて実にアッサリしたものだ。自分と家族だけで精一杯。他人のことなんか誰も気にしないからね。
ちょっと気になるのはXワイフとInstagramで繋がってしまった件。
気軽に応じてしまったけど、
やはりマズかったのかなあ。
*勤務地にいきなりオープンした某「mango tree cafe」
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