ナンバーのない車には道を譲りましょう
大変ご無沙汰しております。ちゃんと生きてますよ。
国を移動したからなのかアクセス制限がかかって更新できなかった、というのは言い訳でただ忙しかっただけ。
毎日毎日様々な事件が勃発し、波瀾万丈で飽きないけれどテンションのアがりサがりが激し過ぎて心臓に悪いのも確か。「まあ何とかなるでしょ」と思えるのは楽天的な性格故だろう。とりあえず、今のところは楽しくて仕方がない。
ハノイに移住してから二ヶ月が経ち、ようやく生活にも慣れて来たしいろんなことが分かりつつある。ユルくない国だからうっとーしい件もたくさんあるけれど、それらを上手くかいくぐって生きて行くしかあるまい。もう後戻りはできないのだ。
そんな中、突然の四連休をもらい、ずーっと仕事ばかりだったのでどーしたらいいのか分からない。
が、テンパりっ放しだった頭を休めるには丁度良い機会。一旦冷静になって考えをまとめなくては。
どこかに小旅行にでも行こうか、とも一瞬思ったけれど、正直面倒だし「皆が移動する時にわざわざ混む場所に出掛けるのはナンセンス」というのが持論でもある。ここはひとつ新居に引き蘢ってのんびりと過ごそう、と決めた。
そう。新居での生活が始まったものの、ここでは長く暮らせないことが既に判明。
①最上階の北向きの部屋で天井のクラックから水が漏れるし、高湿度の影響をモロに受けてクロスにカビが発生、床の板も反る始末。
②北側が幹線道路の為、朝早くからクラクションの音で目覚めて寝られない。
というのが主な理由。
ボスの関連会社社長の所有物件だから家賃は安く借りられたが、環境があまりにも悪過ぎる。良い点はオフィスから徒歩五分という立地のみなのだ。
家具家電は自分の好きなモノを買い揃えたし、引っ越し時に大量の買い物をするのは実際気分が良かったけれど、ただそれだけの話。少なくとも冬までには新しい行き先を見付けねばなるまい。
何故こんな物件を購入したのか!?と文句を言っても始まらない。リヴィングがやたらと広い95㎡の2LDKでパッと見は悪くないんだけどねえ……。
さて、ビジネスの方は順調かと言えばそーでもない。いちいち壁にぶち当たるし、そこには根が深い問題が存在する。それは、ヴェトナム人経営者達のレヴェルがあまりにも低過ぎる、という件。
社会主義の国故、そもそも競争原理が存在せずだからこそ日本人にとってはチャンスが山ほどあるように見える。それは日本に十年近く住んで様々な仕事を経験して戻って来たボスにとっても同じであり、数年間でかなりの実績をあげているのも頷ける。
競争の意味が分からず、人を出し抜くことを知らぬ廻りの経営者達が皆諸手を挙げて相談にやって来るから、その中から期待できる相手をチョイスして好きなように操る、というのがボスのスタイルであり、それがようやく分かって来た。
そして、外国人の我々が単独で何かをするには複雑過ぎるヴェトナム事情があり、彼らと手を組まずには成功もおぼつかない。しかし、相手に手取り足取り全て指導するのは気の遠くなるような作業だし、しかも最初から全て任せてくれるワケではなく、成功例を見せて実証する必要があるのだからツラい。
コンサルタントという立場を取るとどーしてもそうなる。好きにやりたければ資本を持ち込んで自分でやるのが手っ取り早いだろう。しかし、資金がなくスポンサーもいないの私の場合現地の金主をアテにする他ないのである。
「お金持ちが趣味で始めました」みたいな会社や店ばかりだから、とにかく世話するのが大変でホトホト困り果てるし心底疲れる。でも、だからこそ仕事になるのだからしょーがないよね。
まあ、あまり詳しくは書けないが、これは実際先の長いチャレンジであり、腰を据えてかかる必要があるのは間違いあるまい。ビジネスなんてそんなに甘いものではないに決まっている。
分かっているのは一番偉いのは軍であり、彼らがすべてを仕切ってルールを作るということ。役人には権力が与えられ、ケーサツは小遣い稼ぎに余念がない。
「赤いナンバーが軍関係で青がケーサツ関係。ナンバーがないのは軍の個人の所有車だから、彼らには逆らわずに道を譲って下さい」と、車を運転するに当たってボスに最初に言われた。登録すせずに好き勝手に乗り回せるのだからスゴい。実際に何台も見たけれど、そう考えると威圧感がハンパではない。納車する為に陸送しているのとはワケが違うのである。
そんな彼らが私腹を肥やす一方、庶民の消費意欲も旺盛なのがこの国の伸びを予感させる。
特にハノイがそうなのかもしれないけれど、娯楽がないので、とにかくもうひたすら買い物をするかウマいモノを食べるしかない。あとはセックスか。
新市街地にあるオフィスの近所はカラオケとラヴホテルだらけ。他にはカフェとレストランと食堂と服屋さん。たまに家電店とケータイショップ。スーパーBigCには恐ろしいほど大量の人が集まりカゴに山ほどの買い物をする。夜になれば数えきれない席数のビアホールが満員になるのだ。
しかも平均年齢が二十八才なのだから、まだまだこれからの若者ばかり。将来が楽しみだねえ。
「よ〜し。家を買って結婚して子供でも作るか!」と、気合いだけは充分だが、今のところは完全に空回りしている。
ヴェトナムガール達と何度もデートしているし、上手くいきそうなんだけどなあ。
そう思っているのは私だけで彼女らはそんなつもりもサラサラないみたいなのだ。
クソー!エロい格好で誘惑されてその気になるだけで、空振りばかりではないか!
と、負け犬の遠吠えの日々はまだまだ続くのだった。
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