P.R.Iパタヤ総合研究所

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計画性のない私ごときが言う筋合いではないけれど

      2014/12/13

LINE 店内

サウナで声を掛けられたNン嬢の勤務先へ行ってみた。

某「LINE」という名のその店はオープンエアのカラオケバーといった趣。女子従業員は二人しか居ないが、一応テーブルに付いてくれるから(レディースドリンクは150THB)おそらくバービアと同じようなシステムなのだろう。500THBで「ペイバー」(連れ出し)も可能らしい。

よーするに店がヒマで単純に客として勧誘されただけの話であり、バービア嬢に「アナターアナター」と店頭で声を掛けられるのと同じこと。ただ、場所がプールで相手が「濡れた下着姿」というシチュエーションに「萌え」たのも正直なところだけれど。

というわけで、スリン出身で先週十八才の誕生日を迎えたばかりのNン嬢としばらく歓談した後、「来週水曜日にまたサウナで会おう」と爽やかに別れた。

そう。彼女とは「サウナ友達」になりたかっただけで、それ以上でも以下でもない。500THBでビキニを買ったらしく、ちょっと楽しみだ。

さて、昨日はもっと面白いことがあったのでそちらに話を移そう。計画性がなく行き当りばったりで後先を考えない典型的タイ人の典型的事例。もっとも自分も同じタイプで他人のことは言えない件はあらかじめ断った上で。

某バービアのママさん(オーナー)から従業員の女のコを通じて連絡があった。「ニッポン人のカレシと電話で話すので通訳をして欲しい」とのことで「分かった。今から店に行く」と応えると「部屋に来て」と言う。どうやら数日前に店を閉めたらしいのだ。

(まあ、確かにヒマだったからなあ)などと思いつつ、ついでに頼まれた魚の塩焼きを持って部屋を訪れると、スタッフ二人と共にそれをつつきながら事情を説明する彼女。

家賃や必要経費が払えず仕方なく店を閉めた。お金がなくて本当に困っている。カレにいつ来るのか尋ねて欲しい。もし来られないのなら私がニッポンに行くのでチケット代を送金して欲しい。等々。

いやいやいやいや。これから年末の一番忙しい時期やん!何故もっと早く対処しないのだ。しかも、来年一月で(借りてから)一年間が経ちその時点でやめれば預けた保証金八万バーツが返ってくるという。家賃は月々二万五千バーツ。滞納している十二月分と合わせて二ヶ月分は最低必要としても多少はお釣りがあるではないか。そー言えば一ヶ月程前既に手紙の代筆を頼まれていたが、内容は「いつタイに来るの?早く会いたいわ」的な「のほほ〜ん」としたものだった。せめてあの時に電話して「保証金を戻してもらう為に何とか凌がなくてはならないから〇〇バーツ送金して欲しい」と、切羽詰まった話をしておかなくては。

などと言ってみたところで、それはあくまでもニッポン的常識。彼女を責めても無駄だし、今更どーしようもない件は電話する前から分かっていた。

「孫ができちゃってこっちもそれどころぢゃないのよ」と、幾分嬉しそうに悲鳴を上げるニッポン人カレシ。スポンサーとなってオープンしたバービアは赤字続きですでに百五十万円以上突っ込んでいる。店を閉めるならその時点で関係も「オシマイ」にしたい。ニッポンに来るのはいいけれどチケットくらい自分で買え。と。

そのまま伝えるより他方法はない。

「ガックリ」とうなだれるママさん。そして、唯一の若い従業員のPン嬢は「i-phoneを(借金の)形に取られたの。二千二百バーツ貸して」と涙ながらにピンクの紙を見せてきた。まあ、まんざら嘘ではなかろう。

「よ〜し!二ヶ月分の家賃五万バーツとその他諸々はとりあえずオレが全部立て替えるから、少なくとも保証金が戻って来るまでは皆で一緒に頑張ろう!!」

私がもし「お人好し」ならばそう言ったかもしれない。しかし、残念ながらそんなはずもない。

「そーだなあ。これから先ずっとエッチ代フリイなら二千二百バーツ貸してやってもいいぞ。ふふふふふ」

「サイテー!この鬼っ!!」と罵られながらも、可笑しくてたまらなかった。実際、その後ママさんが向かいの自分の部屋に帰りPン嬢がシャワーを浴びる間、堪えきれずに「わはははは」と大笑いしてしまったのである。

タイで長く暮らしているとこの手の話はよく聞くし、たまに目の当たりにもする。もちろん私ごときが偉そうに語る筋合いではないが、「ご利用は計画的に」と伝えておこう。

彼女の財布には百バーツしか入ってなかったが、

「ビタ一文」貸さなかったのは言うまでもない。


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