P.R.Iパタヤ総合研究所

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人生には何度だって訪れる葛藤の場面

      2020/08/17

ヴェトナムには貸しがある。

「貸し」という表現が果たして正しいかどうかは微妙だけれど、他にいい言葉は見つからない。タイには逆に借りがあって、(今までお世話になった分恩返しをしなくてはならない)という気持ちは常々持っているし、例えば仕事をして所得税を収めるなり、しっかりとお金を使って少しでも地域経済に貢献するなどできることはいくつか思い付く中、実行できないまま現在に至るワケで。

数年前、夢と希望と欲を胸に渡ったハノイで厳しい洗礼を受け、結果的には僅か一年と四ヶ月で撤収する羽目になった。まあ、打たれ弱く根性なしで逃げ足の速い私の場合サッサと見切りをつけて一目散だったのは間違いないが、それでも去り際の「いつかキッチリ返してもらうぞ!」という悔しい思いを今でもちゃんと覚えている。そう。一旦引きはしたもののあのままで終わるつもりなどサラサラなかったのである。

ひょっとするとそれを返してもらうチャンスがやって来たのかもしれない。

いやいやいやいや。まだちょっと早くないか。だって、あれからオレは何の成長もしていないぞ。日本海に吹き付ける風の冷たさから去り、タイのおばちゃんの陰湿なマウンティングから去り、と、逃げてばかりであり、こんなにも仕事が続かないものか。と、周りから呆れられている状況なのだから。

そんな私に救いの手を差し伸べてくださるお方がいらっしゃるのは本当にありがたいことであって、しかもそれが逃げ出した会社の社長となればこれはもう何と言って良いやら。感謝はさることながら「こんな私に?」という戸惑いすらある。

さて、なんだかんだと言い訳ばかりしているけれども、実際問題根っこの部分を突き詰めてみると仕事が続かないのはツマラナイからに他ならない件について実は充分に自覚している。なにそれ?ツマラナイからやらない?はあ???餓鬼か!?と皆さんが思われるのは当たり前ですね。はい。おっしゃる通りでございます。もちろん楽しい仕事なんてそうそうないことなど重々承知の上でありまして、そんな中でも何かちょっとした喜びとかやりがいとかを見つけられるか否か?そもそもの話自分に向いているかどうか?といった意味合いです。私がスーパー甘甘人間であるのは素直に認めるとして。

今回いただいたオファーはタイに拠点を置いたままで良いというお話で、内容は海外事業全般のフォロー。新事業として始まるのは美容関連ビジネスという私にとって疎い世界だけれど、興味はあるし単純に楽しそうなイメージもなくはない。まだ詳しい話は聞いていないのにちょっと前のめりになってしまいそうなので、(慎重にならなくてはマズい)と思っている。

一方、先週面談させていただいた案件は倉庫の管理の仕事で、複雑な動きをする材料と製品の入出荷をひたすらチェックしてパソコン入力、時には配達も、という内容らしい。うむ。そーいった地道な作業は案外自分に向いているのかもしれないぞ。と、かなりやる気になって「一生懸命頑張るので、是非私の仕事ぶりを見て下さい!」とお願いした直後に、先述の話が降って湧いて来た。

つい最近まで絶望の淵(大袈裟?)に居たのに、何と皮肉なことであろうか。いや、人生に於いてこーいうことは往往にして起こりうるワケで、人はこの心情を葛藤と呼ぶ。ああ。いったいどーすれば良いのだ??

先程、私の事情をよくご存知のパタヤの先輩からメッセージが来て、ここ最近タイの景気に陰りが見えるという現場の生の貴重な情報をいただいた。つまりは一刻も早く就職先を決めるべきとのアドヴァイスであり、ヒジョーにありがたいことだ。また、同じく先輩で就職活動を親身になってずっとサポートしてくださっている方も居て、そんな仲間(と呼んでいいのかな?)の為にもここはひとつ真剣に考える必要がある。それはもうゼッタイに!

来月半ばにバンコクでお会いして詳しい説明を聞く予定なので、そこが勝負となろう。

準備にしっかりと時間を掛けて飲食店を立ち上げたにも関わらずたった三ヶ月で畳んでしまうという大失敗の雪辱を果たしに再びハノイの地を踏むか、それとも未知の分野で地道にコツコツと信用を積み上げて行くか。

いずれにせよあの世知辛い日本に戻ってスーパーの品出しのアルバイトをするよりマシなことだけは間違いあるまい。

二兎追う者は一兎も得ず、という言葉もある通り慎重になるのは当然としても、

ついうれしい悲鳴を

あげてしまいそうだ。


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