ニッポンとの「二重生活」は果たして本当に不可能なのだろうか(其の四)
「ウィークリーマンション」をネットで調べてみたら思いの外沢山あって驚いた。
昔はこんなになかったと思うが、確かに最近は「家具付き」の賃貸物件が多いと聞いてはいたし、おそらくは一人暮らしの需要がかなり減って貸し手側が苦労しているのだろう。
ただ、想像通り短期間だとどーしても割高になり、通常家賃の五割り増しから二倍程度。おまけに「鍵交換」「室内クリーニング」等の費用が取られる場合が多く、それらも合わせれば結構な金額になってしまうのだ。
しかし、探せば安い物件もあり、候補地の岐阜市に一ヶ月七万円以下の部屋を発見。立地もさほど悪くない。現在の相場で約二万バーツだから、タイに比べればややお高いし生活費の半分が住居費用になってしまうが、まあ贅沢は言えまい。
「う〜ん。これならイケるかも!」
何だか急に現実味を帯びてきてテンションがアガる。
そーなれば単純な性格故、いつものごとく妄想がどんどん膨らんでしまうのだった。
季節は良いし、知らない街だから散歩するだけで楽しいだろう。まずは近所に「WIFIフリイ」で居心地の良いカフェを探す。通ううちにスタッフや常連客と仲良くなる。中には女子大生もいたりする。もちろん岐阜美人だ。
「へえ。タイに住んでるんですか。いいなあ。私も行ってみタ〜イ。え〜違いますぅ〜!シャレぢゃないですよ〜。やだぁ〜もぉ〜」
ムフフフ。悪くない。悪くないぞ〜。
ま、現実問題月々二万バーツの生活費で女子大生と満足に遊べるはずもなく、そもそも無職の怪しいおっさんなどまともに相手にされまい。いや、相手は別にお金持ちの熟女でも良い。とにかく、ニッポン女子と意思の疎通に困らぬまともな会話がしたいだけなのだ。できれば「下ネタ」とかで盛り上がりたい。それはまだ先の話だとしても……。
やや脱線した感もあるが、とにかく一週間でもいいから現地調査をしつつ試してみないと、本当に一ヶ月も二ヶ月もの長期間ちゃんと暮らせるのかどうかは分からない。世知辛い現実に打ちのめされて速攻でパタヤに帰りたくなるかもしれないのだ。
だからこの特集記事もこのまま終了するワケにはいかぬ。四月の一時帰国から戻った後、一応の結論を出そうではないか。
とりあえずここらで一旦は締めて、次週からはまた新たな「トピック」について
検証するとしよう。
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