パタヤに固執する理由。情緒とか雰囲気とか空気感とか。
2021/06/15
私が現在住民票を置く島根県隠岐郡西ノ島町の人口は3000弱。おそらくその少なさからだろう。コロナワクチン接種の順番が回って来て7月頭には1回目を打てることとなった。あとは受け入れ側の国、つまりタイもしくはヴェトナムが隔離なしでの入国許可を出してくれさえすればいよいよ訪れることが可能となる。もちろんエアチケットの価格などにもよるけれど、(ひょっとすると年内に行けるのではなかろうか?)などという薄っすらとした希望の光が見えて来たよーなそーでもないような……。
さて、恐ろしいほどの閉鎖的国家日本にて単調な生活が続きネタが全くない中、「タイというかパタヤに固執する理由で一本記事書いてくださいよ~」という読者のリクエストにお応えしてみることにしよう。以下がそのご質問内容である。
>なんでそんなにタイに固執するんですか?
>ベトナムじゃやっぱり駄目だったんですか?
>フィリピンのアンヘレスとかセブ島とか、インドネシアだってありますよね?
>フィリピンとかカンボジアとかだったらビザの問題なんてほとんど無いじゃないですか。
>ブログ読んでても、本人じゃないのでタイに固執する理由があんまりよくわからないんです。
>他の国にも拠点持って、タイは年に数ヶ月でもいいじゃないですか。
>なんで東南アジアの他の国じゃ駄目なんですか?
>読者としてizumixさんの考えてることが知りたいなぁ~
ちなみに私フィリピンには一度も行ったことがない。アンヘレスやセブの噂はよく聞くけれど、治安が悪そうなイメージのせいでそこまで積極的に旅行先リストには入れないまま現在に至る。また、カンボジアについてもタイとの国境の町しか知らず、ここ数年は「昔に比べてプノンペンがかなり良くなっている」らしき情報を得ている件もあって、リサーチの為現地に駐在しているR君を訪ねようかと計画していたらコロナ禍になってしまった。
インドネシアはジャカルタツアーで訪れた際のイメージがかなり良く、特に親日度合いが高い点や現地の言葉に対する入り易さについては「住む」という目的において好条件と思えた一方、都心部のあまりの人口密度の高さにビビった記憶もある。
マレーシアも同じように「住めるな」と感じた反面「どーしても住みたい」ほどではなく。
ヴェトナムについては「駄目」なワケではなく、ハノイに移住してみて一年半の滞在の末ビジネス的失敗と共に住環境のあまりの厳しさに一旦撤収したものの、今後仕事で頻繁に訪れる予定であり、その経過によっては再度拠点を構える可能性も十分にある。ただ、もし住むのならば南部のホーチミンや中部のダナンが良い気もするが。
よーするに、「東南アジアの他の国ではダメ」というハッキリした答えはまだ出ていないし、現在模索中でもある。しかし、おっしゃる通り実際に「固執」している自覚を持つ私としてはここであらためて自らに問いたい。
「何故そんなにタイなのか?」と。
確かに昔に比べて住みにくくなって来たのは間違いない。物価は上がり続けているし軍事政権は長引いているしヴィザの問題等在住外国人に対する規制も厳しくなる一方である。10年も住んで正直飽きた気持ちもあり「近隣国への移住計画」が具体的なものとなって来たのも揺るぎのない事実。
しかし。
ポムラックムアンタイ(223222222)なのである。
そう。私はタイを愛している。そしておそらく最終的には彼の地で死ぬことになるだろう。例え仕事ができるうちは他の国で暮らしたとしても、リタイアした暁にはタイに戻るつもりだ。
それほどまでに固執する理由はいったい何なのだろう。近隣国に行ってみると、住む為の様々な条件を比べた場合のトータルポイントはやはりタイに軍配が上がる。適度に便利であり、適度に不便。治安。食べ物。特に私のように何もせずにフワ〜っと暮らすなら抜群の環境である。但し、仕事をするとなると話は別。お金を稼ぐのは別の場所がいい。というのが私個人の意見だ。
いずれにせよ、コレといった確定的なモノではなく結局は情緒とか雰囲気とか空気感とかそーいうことなのだろう。タイ語の響き、ポップスのメロディー、夕暮れ、セヴンイレヴン、などなどなど。
私の考えていることが知りたいですか。いやいや何も考えていませんよ。ただタイでボーッとして過ごしたい。本当に何もせずに暮らしていたあの頃がひたすら懐かしい。それだけです。
答えになったかどうか分からないけれど、まあそんな感じだろうか。
今はただ戻りたい。
固執するパタヤに
*必要ないのに車を買ってしまった。あまりにも可愛かったので。港に置きっ放しでどんどん錆びていくのであった。
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