P.R.Iパタヤ総合研究所

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「ポリープ」と「ダイエット」と私

   

「うわ〜。いよいよマズいなコレは」。

体重計に乗って思わずビビる。近年にない数字55kgを指していたのである。

今から丁度一ヶ月前。ニッポン滞在一週間後の出来事だ。
自認するベスト体重は52kg。最近はずっと52〜53kgを推移していたので、「アッ」という間に2kgも増えたことになる。まあ実際
「ニッポンは何を食べても本当にウマい」と、アイスクリイムお菓子を始めいろんなモノを食べまくっていたから当たり前なのだが。

今回ニッポンを訪れた一番の目的は「健康診断」。今年いよいよ五十才を迎えるにあたりやや心配になったので、もう二十五年程受けていない検査を試しに受けてみることにしたのだ。
当日、最初に血圧を測定したら「60-118」。この時点では自信満々であり、「ストレスフリイだし健康そのもののはず」とタカをくくっていた。

それなのに。あー
それなのに、それなのに。

結果は半年後の再検査。原因は
「胆のうに5〜10mmのポリープ有り。要経過観察」とのことだった。

もちろん成長すれば癌の可能性が高いワケで、目の前が真っ暗に。切るにしてもにも内視鏡は届かず体を開くことになる。
家系的には胆のうの病気が多いらしくポリープなどすぐにできると聞きやや安心するも、メチャメチャ小心者で「プラシーボ効果」満点の私はポリープと聞いただけですぐに大きくなるような気がしてならない。
検査の結果他の数字はほぼ問題なかったが、唯一「悪玉コレステロール」の値だけが許容範囲を超えていた。沢山含む食品を調べたところ、
卵あん肝キャビアいくらしらすたらこうにししゃも……何?クリイムチーズもか!う〜む。確かに嫌いぢゃないぞ。

その後、いろんなモノをご馳走になり続けしばらくは諦めていたが、タイに帰国してからは本格的にダイエット開始だ。
結果、昨日ようやく目標の52kgまで落ちたので、今日になってよーやくマトモな食事(サラダキムチ豆腐枝豆)を摂った。

「体重計に乗ること」が基本的なダイエット法である私としては、自宅では毎朝体重を測っているから年中ダイエットしているようなモノだ。
そして、体重が増えれば食べない。ただそれだけだ。とは言ってもまったく何も食べないワケではなく、カロリイの摂取を抑える。飲み物は水かお茶のみ。あとは飢えを凌ぐ為だけの最低限のフルーツやお菓子。ヨーグルトは一応毎日食べるけれどね。
2kg程度ならすぐだが3kgはちょっとキツかった。帰ってからすぐチェンマイツアーに行ったし、付き合いもあるしね。誰かと一緒に居れば何も食べないワケにはいかないから。

というワケで、今後も食事制限はずっと続ける。できれば一度絶食して40kg台まで落としたいけれど、それにはタイミングを見計らなければ。

ニッポンに帰るとよ〜く分かるけれど、タイではどーしても食生活がテキトーになってしまう。今の部屋はキッチンがないし、外食、特にタイ料理は油っぽいモノばかりで、甘んじているとすぐに太る。だから「コンドー」に引っ越してからはキッチリ自炊だ。おそらく食費は激減するし、健康に気を遣うようになるはず。

不思議なモノで、「内蔵にポリープがある」と分かった瞬間に突然「死」を意識して、まず最初に考えたのは「ダイエット」だった。「死ぬ前にウマいモノをたらふく食って……」などという発想は何故か1ナノも浮かばなかったのである。
おそらくまだ死ぬのがよほどコワイのだろう。これがいきなりの「癌宣告」なら話は違ったかもだが、ポリープ程度ならすぐに「切る」「治す」と思ったし、楽観的に考えればまだしばらくは生きられるのだから。

「ビビリ性」の私は、まだちょっと早いけれどすでに八月のニッポン帰国のチケットを予約した。今持っているヴィザが切れるタイミングであり、そのまま滞在して再検査を受ける。

ポリープが成長しているかそれとも否か。

楽しみなような不安なような

ちょっと複雑な気持ちである。

プーパッポンカリー

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