キッカケはいつもほんのちょっとしたこと
2019/11/05
「なんて騒々しい街だ」
オープンエアのバーから流れる音のうねり。某「ウォーキングストリート」では特にそれらが混ざり合って、通りを歩いているとただの雑音でしかない。コピイバンドが演奏する音程を下げたホテルカリフォルニア、ベースの効いた電子音、そして人々の喧騒。ただ、世界各地からの大量の観光客で賑わうその雰囲気に圧倒もされた。
初めて訪れた時のパタヤの印象は、暮らし始めてからも何ら変わりはしない。しかし、決してそれだけではないことを今はもう知っている。
バンコクから移り住んだ主な理由は「海がある」から。でも、キッカケはちょっとしたことだった。このウェヴサイトを開いたのだってそうだ。「総合研究所」なんて大袈裟な名前を付けてはみたものの、実際には大層な内容を想定しているワケでもなくあくまでもちょっと「思い立った」だけの話。
だからあまり過大な期待を寄せないでいただきたい。
間違いなく言えるのは、たとえそれが大したことでなくとも誘発される「何か」が確実にあったという件。そもそもこの国に移住したのだって、今思えばたまたま「旅行に出掛けよう」と友達に誘われたのがキッカケ。
「タイはいいところだよ」。
店を閉めてフラフラしていた私に、彼はそう言った。Iちゃんの家で旅行の予習をした時、DVDの映像を観て「ピン」と来たのをよ〜く覚えている。本当のキッカケはあの時にパソコンで観たヴィデオのインパクトだったのかもしれない。そー言えばあの時、Aサも居たんだっけ。そして、旅行先にタイを推した彼は一緒に来なかったのだった。
スワンナプーム空港のドアを出た瞬間の「むわっ」とした空気とその匂いがすごく印象的だった。次の日にはすでに強烈に惹かれていた。それから十ヶ月後には、荷物をまとめてニッポンにさよならだ。
とにもかくにも、人間の行動とはそういったもの。それが人生を変えるような出来事になるとしても最終的に決めるのは必ず自分だし、キッカケはいつもほんのちょっとしたことだったりするのである。
あのままニッポンに居たら私はいったいどーなってしまったのだろう。想像しただけでも恐ろしい。
だからあの時私にタイを薦めてくれたK君に、この場を借りて心からお礼を述べたい。
本当にありがとう。
このサイトがちょっとしたキッカケとなって誰かが楽しい時間を過ごせればいいな、と思っています。
これからどうぞよろしくお願いします。
サイト主
関連記事
-
-
右でも左でもなくてちょっと「ホッ」とする
体調不良が続く昨今。 先週金曜日には屋台の鶏レバー串を食べてお腹を壊し、土曜日に …
-
-
ハノイの不便さ加減とヴェトナムガールをディスってみる
ネガティヴな話を書こう。 超ポジティヴシンカーの私の場合、普段ブログなどにストレ …
-
-
外食と自炊ではどちらがお得か?を検証中に気付いたこと
随分前に買ったパスタの袋が開けっ放しになっていて、保存容器もないし(早く残りを食 …
-
-
新規オープンの事実を知ってしまった以上は
紹介するのがすっかり遅くなってしまったが、二週間程前新しくオープンしたのには気付 …
-
-
それは決してエロい意味ではなく、夢にまで見た様々なピンク達
頭の中がピンクで一杯なのだ。 と言っても決してエロい意味ではなく、純粋に色のピン …
-
-
北から南へ(パタヤ引っ越し物語)
「水シャワーかよ!」 まだ内装工事が完全に終わっていないのに、前のアパートを追い …
-
-
二年ぶりのパタヤで繰り広げられて行く現実離れした世界とは裏腹に
いよいよ夜の街に繰り出すことになるのだが、初日はまずソイブアカーオ(222112 …
-
-
隣りで誰かが寝ていると思っただけで
「イテテテテテテテテテテ」 ゲストハウスのベッドの上でゴロゴロとのたうち回ったの …
-
-
国歌が流れれば老若男女問わず直立不動なのだ
暑い。暑いぞ。 涼しかったのはほんの束の間で、また暑さが戻って来た。寒い国からの …
-
-
ヴェトナム人の意味不明な主張にキレる
そろそろ限界かな。 元々気が短い方であり、確かに経年と共に小さなことではあまりイ …