P.R.Iパタヤ総合研究所

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パタヤの想い出①:ツアーで訪れていた頃

      2022/08/10

想い出に浸ることの是非はさておき、もし仮に興味がある人がいるのならば、楽しかった頃の記憶を文章にまとめてみるのもありなのかもしれない、と、ふ、と思った。

いつになったら戻れるのか未だ見通しの立たない我が心のホームタウンパタヤについて、いくつかのテーマに沿って記憶を辿ってみることにしよう。

タイに移住して4年目に突入し、言葉もある程度覚えてバンコクでの生活にすっかり慣れて来た頃、心の油断などもあってか嫌な出来事が続いたり、タイという国の本質的な部分に対し嫌気が差したりして悩んだ時期があった。細かいことを気にせず自由で大らかな気持ちでいられるという魅力とは裏腹に、人間個々のディープな部分を垣間見て残念に感じたのが主な理由で、その一つには恋愛対象であるタイガール全体への失望のようなことも今思えばあったのかもしれない。

そんな中、唯一の楽しみと言えばディスコ通いであり、今となっては伝説のローカル小箱某「ラーンドン」で十代の若者達のハシャギっぷりを身近に体感しつつ彼らの青春時代を微笑ましく見守ることくらいだった。しかし、時代は厳しさを増していて、当然の如くスーパーアングラディスコは警察の摘発が頻繁になって閉店の危機に瀕していた。

ここで大前提として確実に言えるのは、私が個人的にタイに惹かれる大きな理由は「クラブシーン」であって、元々日本でも一時期はクラブイヴェントを主宰、運営したり自らもDJとして参加していたこともあって純粋にクラブが好きである件に加え、日本とはまったく異なるタイのナイトシーンがとても興味深く且つその盛り上がり具合に非常に好感を持てるという事実。そちら方面に興味のない方々に言葉で説明するのはなかなか難しいけれど、もしもタイでクラブが盛り上がっていなかったならばとっくの昔に本帰国していたかもしれない。それほど私にとって重要なファクターが、いわゆる「ディスコ」なのである。

ちょうどその頃、やはりローカルディスコで知り合ったSちゃんとよく一緒に遊んでいたのだが、彼が大のパタヤ好きであり、毎週のように出掛ける彼に便乗して何度か連れ立っていくうち、その魅力にすっかりハマってしまったというのが今回の話である。簡単に説明すれば、

①バンコクでの生活に飽きつつあった。

②タイの印象が悪くなり環境を変える必要があった。

③「ラーンドン」が閉店しそうだった。

という状況で、移住先の候補としてチェンマイ、ウドンタニ、そしてパタヤが急激に上がって来たのはどういった経緯だったのかを検証してみたい。

初めてのタイ旅行で訪れて以来ほとんど行っていなかったパタヤに足繁く通うSちゃんの話を聞く限り、海やビーチが目的ではなさそうだった。

そう。おそらくは夜遊び。もちろん女子を伴う遊びがメインであるのは間違いあるまい。

では、バンコクと何が違うのか?パタヤの魅力を語るキイがそこにはある。

フツーの仕事をしているSちゃんは週末しか行けない。すなわち、金曜の仕事終わりで出発し、日曜日の夜にはパタヤを出なくてはならないのだ。車を持っていた我々は高速を飛ばせば1時間半でパタヤの中心部に到着する。彼の定宿はビーチロードsoi7と8の間のホテル。オフシーズンで一泊朝食付きで750THBだった。

まずは腹ごしらえ。パタヤと言えばやはりシーフードである。安くて美味しい店がいくらでもあり、昼間から深夜まで営業している。しかし、それよりも驚くのは街全体の雰囲気。ホテルを一歩出ればピンク色の明かりの下で果てしない数のタイガール達から声を掛けられ腕を引っ張られる。バービアという存在はもちろんバンコクにもあるけれど、規模も内容も全く別物なのだった。一言で説明すれば「安売春バー」であり、これがパタヤの大きな魅力の一つだろう。最初はこのあまりの華やかな雰囲気に誰もが圧倒されるに違いない。

ただ、星の数の女子と店ではあるが内容は乏しい。ほとんどがおばちゃんであり、たまに若かったとしても可愛い子ちゃんはごく僅か。数で圧倒されたとしても、レヴェルではやはり都会のバンコクの方が上なのだ。遊び場のメイン某「ウォーキングストリート」にも、当時90軒近い55バーがあると言われていたけれど、ナナやソイカに比べたら女子のルックスは落ちる気がした。まあそれでも時間を掛けて廻れば一人や二人は自分の好みのコを見つけられなくはない。そんなことよりも大きな違いは一体何か?それは一目瞭然。女子のノリに雲泥の差があるのだった。とにかく明るいし、「自分を買ってくれるか否か?」だけではなく、「一緒に遊びに行こう」という55嬢がやたらと多い。これにはカラクリもあって、例えば某「Hollywood」(ディスコ)に客を連れて行くと店からバックがもらえる、というようなこともあるにせよ、とにかく「客=金」という共通認識の中で「自分も楽しもう」という気持ち、つまり情緒的なモノを感じられるのである。

まあこれらも「今更何を……」といった話ではあるけれど、私の印象としてはそういった部分をとても好意的に感じたのは間違いない。「今日は遊ぶぞ!」と気合を入れて女子を選び、店から連れ出すということを久しぶりに経験して、タイに来たばかりの初心を思い出しつつ、もう言葉も話せるのだからこれほど楽しいことはないワケだ。パターンとしてはディスコが盛り上がる深夜1時頃までに女子をペイバーし、某「ハリウッド」で閉店の3時までウィスキイを飲みまくり、終わったら向かいのチムヂュム屋で鍋をつつき、朝方にホテルへ戻って昼まで寝て、昼に起きて55嬢とブランチ食べて解散という感じ。例えばこれと同じことをバンコクの55嬢とやるのは至難の技であり、せいぜい店終わりでご飯食べてホテル戻って一発ヤって朝方帰る程度。次の日の昼まで付き合ってくれるのはよほど相性がいいか常連の場合のみであろう(もしくは追加料金)。しかし、パタヤではこれが当たり前で、初めて会った子でも「帰れ」というまでいつまでもいる子が多い。この差は大きい。もちろんそういった情緒的な部分を相手に求める場合に限るが。

では、かかる費用はどうか。

今から10年前の当時だから物価は違うが、バービアでビール1本5〜60THB。55バーはドラフトビアなら1杯49とか59THBだった。瓶ビールでも99THB。とにかくパタヤは飲み代が安い。レディースドリンクも120〜180THBくらいのもの。嬢が店からもらうバックは大体1杯50THB。20杯飲めば1,000THB稼げる計算である。ペイバー料金はバービアが300〜500THB。55バーは600THBが相場だった。バービアでショートは500〜1500THB。ロングは500THBプラスくらい。55バーでショート2,000〜3,000、ロングは3,500〜5,000THBくらい。2011年頃の話だ。

単純計算で飲み代が大体1,000THB、女子へのチップが600+3,500、ディスコ代1,500THB、ご飯が500THB。これだけ遊んで一晩7,000THB程度である。安いものだ。当時はコスパが本当に良かった。Sちゃんと一緒の時は一晩激しく遊んで、もう一晩はゆっくり過ごすという感じだった。このパタヤツアーを確か二、三回敢行して、いずれもとても楽しかったという想い出がある。

また、もう一人の友達Tちゃんともパタヤには何度か一緒に遊びに行った。買春や55バーが好きではない彼とはひたすらディスコ巡りをしたものだ。「W.Street」「Lucifer」「Marine」「Insomnia」「miXX」「Ping!!!」イサーンディスコ「タムナーンチョン」などなど。いろんな種類の店があり、それぞれそれなりに盛り上がっていることを確認。この頃にはもう移住先をほぼパタヤに決めていたような気がする。

結局ビーチにはほとんど行かなかったものの、海があるというだけで心持が違うのは分かっていたし、食べ物も安くて美味しいことや、基本的な物価もバンコクより幾分安いことはそんな風に何度も訪れることで理解した。旅行というほどの距離ではなくドライヴがてらに行けるパタヤだから、家まで引っ越す必要があるのかどうかという疑問も湧かず、とにかく「住めば住んだで楽しいに決まっている」としか、当時は考えなかった。

あの頃のことをじっくり思い返せば、脳裏に浮かぶタイガールの二、三人はいるし、もっと細かい記憶もあるけれど、それはまた別の機会に……。

ブログを読み返して確認したところ、パタヤのことが気に入って頻繁に訪れていたのが2011年暮れあたりから半年程度。で、アパートを借りたのが2012年5月のことであった(*完全に引っ越したのはもう少し後)。

というワケで、パタヤの想い出第一弾はツアー時代の導入部。

次回は引っ越すまでの経緯の辺りをメインに振り返る予定だ。

 


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Comment

  1. ファン より:

    読んでいて楽しかったです。久々の更新ありがとうございます。
    パタヤにはディスコクラブが多い印象がありましたが、コロナ後には営業するんですかね?
    パタヤ移住後にはいったい何があったのか?
    記事の続編を楽しみに待っています。

    • izumix65 より:

      返信遅くなりました。
      ディスコの本格的営業再開まではもう少し時間がかかりそうですね。
      某「insomnia」がとても懐かしいです。

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