P.R.Iパタヤ総合研究所

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このスピードについて行くしかないのだろうか

   

実際に来ハノイしたのが2月29日。てことはまだ三ヶ月にもならないんだよなあ。

もう毎日毎日毎日毎日様々な事件が勃発するこのめまぐるしい環境の中に居ると時間の感覚が完全におかしくなる。何だかもう半年や一年くらいはヴェトナムで暮らしているような気がする一方で、期待に満ち満ちてノイバイ空港に降り立ったあの日がまるで昨日のことのようでもあったり。

「事件とはまた大袈裟な」と思われるかもしれぬが、私にとっては立派に事件と呼べるとんでもない出来事の連続は刺激的であると同時に精神的負担も相当デカい。そんな中でゲストのお相手や部下とのミーティングなどの対人作業で周囲に気を遣っていると本当に発狂しそうになる。そして、それが仕事というモノなのだ。と、今更ながら知るのであった。

直属のヴェトナム人部下が五人できてチームを結成。適材適所に彼らを送り込み自らフォローするのが当面の仕事だ。彼らは日本語を勉強中で私と居ればプラスになるので意識は高いし、皆真面目でちゃんとしている。遅刻もまったくしないし用事があれば前日までに休む許可を求めてくるので、それならば、と年間10日間の有給休暇を与えた。保険にも加入するしフツーの日本人となんら変わらない待遇だから無論それなりの仕事をしてもらわねば。

私には他に幾つかの担当があり、一番得意であるはずの外食産業コンサルタント業務が遅々として進まないのは皮肉なことだけれど、その他の事業も経験のないジャンルだけに勉強になるし楽しくもあるからまあ良い。
しかし、昨日突然言い渡された出張命令にはやや心の準備が足りなかった。

「来月タイに二週間行ってもらいます」。

マヂかよ〜。
ミヤンマーカンボジアインドネシア等周辺国には興味津々だが、今もっとも行きたくない国タイ王国。ただ、タイ行きは約二週間前にある契約を締結してから薄々予想はしていたことでもあり、ああついに来たか、というのが正直な感想だ。

それにしても、私は本当についている。まだまだ運を使い果たしてはいないし、逆に言えば運だけで今まで何とか楽しく生きて来られたという自覚があるから、これはひょっとして一生涯尽きないモノなのか?どんどん涌き上ってくるのだろうか?と変な気持ちになってしまうくらいだ。

おっちょこちょいの私はちょいちょい私物を置き忘れるが、ヴェトナムに来てから最低でも三回は大事なモノをそこらの店やらどこやらに忘れて来ても100%無事発見されている。例えば手提げバッグケータイ名刺入れバイクのキイなどだが、事務所の横の路地のカフェのテーブルにiPhone5を置き忘れ、しばらく経ってから気付いて真っ青になった時も、無事発見されて店に保管されていた。盗難リスク値が相当高いこの国ではそれが奇跡に近いことに思える一方、ああ、オレの場合何を忘れても出てくるんだな、と1ナノも根拠のない自信がついたりとか。

詳しいネタバラしはできないが、今回我が社で新たに始めるビジネスはすでに海外二十二カ国で行われている日本式サーヴィス関連で、メーカーの指定するその技術の研修先が①中国①タイのいずれかであり、「まあせっかく〇〇〇が居るのだからタイにしておくか」となるのは当然のこと。そして経営陣からすれば「コイツは何かと役に立つヤツだなあ」と評価が上がるのはありがたい。タイ語が多少話せて良かったな、と思う。つい先日「タイ語など全て忘れてしまってもいいからその分ヴェトナム語ができるようになりたい!」と望んだのは一旦却下だ。

以前タイでタイ人に日本語を教えていたのが今役に立っているのもたまたまだし、不動産業経験が多少なりとも活かされているのも偶然。ボスは「何故もっと早くヴェトナムに来なかったのだ?」と、私がタイで長い間フラフラしていた件を嘆くけれど、その間に培った経験が多少なりとも活きるのであればまったく無駄ではなかったワケで、そう考えると、今まさにハノイに来てビジネスをしているのもタイミングとしては決して悪くない。イヤむしろ早く来過ぎていたら失敗していたのではないか?と思えるくらいで、それら全てが運命の導きだと捉えれば、「ああ、オレは運がいいなあ」と、ポジティヴに考えるのが自然なのではなかろうか。

いずれにせよ、もうしばらくしたらまたあの喧噪と猥雑の街バンコクに行かなくてはならない。
しかし、今までと違うのはそれが「確実にお金になる」という件。今までタイで約二年間仕事のネタを探し続けて来た日々はいったい何だったのだ?と不思議な気持ちになる。現実問題いくら頑張っても1バーツにもならなかったのだから。

ところがハノイに来てからはスピードがまったく違う。それはもちろん、たまたま私がこの地のこの会社のこれらの仕事にピッタリとハマったということもあるだろう。だとしても速い。あまりにも速過ぎて時々ついていけなくなりそうになる。

「人生を生きて行く上で夢や目標を持つことはとても大切です」。

日本語を学習する授業中、生徒達に何度もそう言ってきた。例として「私の今年の目標は、ハノイでコンドミニアムを買うこととキレイなベトナム女子のカノジョを作ることです」と、具体的な目標を掲げて半ば本気でそう思っていた。

そして一昨日の午後。

「〇〇さん。新築コンドミニアムの掘り出し物があるから見に行きましょう」とボスから誘われた。彼には常々、「安いうちにコンドミニアムを一部屋買いたい。但し、現状お金はあまりないからできれば一人で住めるような平米数の少ないタイプがいい。頑張って仕事をして会社に入金して今年中に買うのがとりあえずの目標」という話をしていたので、ボスはそれを頭に入れていたのだろう。

外観

コンドー

写真 2016-05-20 12 06 19

会社から西に車で二十分ほど走ったところにそのコンドミニアムは建っていた。実際、新市街中心エリアはもう値段が上がってしまっているし、そもそもほとんどの分譲マンションは大家族で住めることを想定した100平米前後の売り物が圧倒的に多い。そんな中で、旧市街地からやや離れた新興住宅地に建ったばかりのその物件は60㎡の2LDK。現状廻りにまだ何もなく、今後おそらく発展していくであろうエリアにある。空中回廊で繋がった隣りに第二期が工事中。今年中には完成するのではないか、と言われている。

パタヤですっかり懲りた私にとって「完成したばかり」というのはヒジョーに魅力的であり、何らかの事情で急いで売りたいすなわち相場よりも安く買えるのだから条件としては文句なしだ。あとは廻りの環境、建築の仕様等さえ問題なければ買わない手はあるまい。そして昨日確認した段階でそれらは一発でクリアしたのだった。

仮にこの物件を購入したら一年後には少なくとも数十パーセントは上がるだろう。それくらいお値打ちであることは不動産の経験がなくとも分かる。即断即決である。
コトが上手く運べば、ハノイに来てから三ヶ月で既に目標をクリアすることになってしまう。そーなれば、次の目標は?

そう。同居人を見付ける??キレイなヴェトナム人のカノジョ??

いやいや。
そっちの方のスピードは

完全に遅過ぎるんですが。


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