P.R.Iパタヤ総合研究所

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楽園の幻と共に消えるハーレム願望

   

楽園なのだろうか。果たしてそーなのか。

「私には楽園に見えます」。

この地を訪れ我が社を訪問する人達に対して時にそんな表現を使う。

もちろん比喩であり、それくらい魅力があると伝えたいからだが現実にそー思えるしまんざら嘘でもない気もする。
ハノイの街とボスに一目惚れしました、というフレーズもよく使うけれど、現実問題本当に楽園に見えたワケではなく、目に映ったのは数ある工事現場と道路に寝そべる牛の姿だった。

ではいったい何が楽園なのか?と言えばそれはビジネス需要を指していて、我々にとって限りないチャンスがあるように景色全体がキラキラして見える。目の錯覚なのかはたまた蜃気楼なのか。

そして最近は、また違った意味で楽園のように思えてきた。しかし、それはある意味危険な感じがするのでちょっと頭を整理したいのである。

毎日様々なメッセージが来る。

LINE、Messenger、SMS、Instagram、WeChat。仕事もプライヴェートもゴチャゴチャで何が何だか分からないが、近頃私に助けを求める内容が増えて来た。 おっと。ちょっとばかりマズい傾向ではないか?

というのも以前、私の精神状態を蝕んで追い詰めた原因がそこにあったからであり、日本を離れてタイに移住するきっかけにもなった。そーいう意味では感謝せねばならないかもだが、実際あの頃の私は完全におかしかったしもう二度とあんな風になりたくはない。

簡単に説明すればバー、いやスナックのマスター時代にカウンターでお客さんの悩みなどを聞いているうち「ダークサイド」に引っぱられて大変なことになったのである。それはもう陰湿暗鬱な世界であり一歩足を踏み込めば泥沼のように抜け出せない恐ろしい空間だ。

なんとか立ち直ったのは間違いなくタイに移住したからであって、そこにはまさに分かりやすいスタイルの楽園があった。

どーしてそーなったのか未だにハッキリした理由は不明だけれど、おそらくはコントロールできていたはずの精神がそれを失ったのだろう。相談という名の甘い罠に完全に引っ掛かってしまった私は、がんじがらめになってスナックを閉店する頃はもうボロボロになっていたのだ。

その時に教訓として得たのは「相談になんて簡単にのるものぢゃないし答えなどどこにもない」ということ。もしそれをやるなら司法試験に合格し弁護士になって一時間10万円の報酬を取るべきだ、と。それならば採算が合うのかもしれない、と。

さて話を戻すと、メッセージのほとんどは女性からのモノで例えばこんなのが送られて来る。

「Can you give me advice?How can I remember Japanese vocabulary?」

カタコトの日本語ならばまだ可愛いものだが、英語でアドヴァイスを求められ、しかも「どーしたら日本語の語彙を憶えられますか?」とは。質問があまりにも難し過ぎる。と、真面目な私はついそう思う。

そんな面倒な話にいちいち応じていたらキリがない。しかし、問題なのは相手が現段階でもっともカワイコちゃんのD嬢である件。某umaの元スタッフの彼女にはボーイフレンドが居て一度はあっさりフラレたワケだが、カレシとの仲がどうやら上手くいっていない様子でS.O.S的メッセージもしばしば。それをチャンスと捉えるのがポジティヴシンカーたる所以である。

考え抜いた末、私はこう答えた。
「I think “Practice makes perfect”」

何と平凡な。だから付け加える。
「君の質問はなかなか哲学的で一日中考えさせられてしまったよ。でも、オレは考えることがキライぢゃないからだいじょーぶ。結局答えは出なかった。日本語のセンセーとして君の質問を永遠のテーマにすることにしよう。ありがとう。*上の答えは教科書に載っているよ」

理屈っぽいなあ。そして押し付けがましい。でもそれが私のスタイルなので、適当に英訳して返事を送った。

そんな風にメッセージをやり取りしているヴェトナムガールが4、5人居て、彼女らは例外なくあまりにも素直で純粋(というより単純?)なので「コイツら全員洗脳してやろうかな」などと良からぬことを思ったりする。新興宗教でも作ろうかな、とか。

しかし、冷静になると分かるのだ。いくら恩着せがましくしてみたところで彼女らは恩義になどまったく感じていないと。
いくらアドヴァイスしようがヤらせてなどくれるはずがない。

そもそも、流行のSNSなどを使いこなしているようで実はまったくそーではない。コントロールしているようでされている。操っているようで本当は操られているのだ。

うーむ……。

かくして私のハーレム願望は急速に萎むこととなるのだった。

*ヴェトナム語のセンセーD嬢もけっこう可愛い。
センセー


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