近頃のニッポンにちょっとだけ沸く興味
海外で暮らすようになってから客観的に見られるようになったニッポンという国。
住んでいた当時、特に最後の数年はそのあまりの「閉塞感」に心底嫌気がさし、日々のニュースを見るのが苦痛でしょーがなかった。実際問題タイ移住の準備中はまさに「発狂」寸前であり、あのままだったらどーなっていたかと想像すると今でもちょっとコワイ。
「第二の故郷」と心に決めたこの国でニッポンのニュースを眺めていると、イヤな事件もまるで他人事のように感じられ「ふむふむ」と冷静に捉える。恐ろしいほど開放的な常夏の地で、「窮屈」極まりない祖国の状況をあくまでも冷めた気持ちで憂うのである。「ま、勝手にすれば?」といったところか。
一方、ただただ「アメイジング」なだけだったタイ王国の印象も時を経て慣れてくると共に国の成長や発展もあって徐々に変貌を遂げ、最近では「おやおや?」と疑問に思う場面も少なくない。そして「勝手にすれば?」とは既に思えないし、むしろ深刻なのは現実に暮らすこちらの国の行く末。さほど遠い未来ではなく、少なくとも自分が生きられる数年から十数年の間の話だ。
為替、景況、政情等様々な条件が絡み合いつつ刻々と時間が過ぎていく中、何とか双国の「いいとこ取り」ができないものか。そう考えるのも別段不思議なことではあるまい。「何を今さら」と言われそうだが、一時期は完全にニッポンを「捨て」ていた私にとって実はコレ、かなりの心境の変化なのだ。
興味深いのは、例の「斧殺人事件」の十九才女子大生。有名になった、とある日の彼女の「twitter」が印象的だった。
「死にたい」とは思わないけど「死んでみたい」とは考える。「殺したい」人はいないけど「殺してみたい」人は沢山いる。
尊敬する青山繁晴氏もおっしゃっていたが、これはなかなか深い文章だ。実行に移してしまっただけに「凄み」が加わった「してみたい」の意味。「人間の頭を斧で殴ったらどーなるのだろう」。興味津々だったに違いない。だからこそ「ついにやった」の言葉が出るのだ。
ただ、自分がもし彼女の立場だったら犯罪をほのめかすような内容の文章を世間に発信などしない。それが「理性」というモノであり、近頃の(一部の)若いコ達にやや欠けている感覚なのではあるまいか。例えば冷蔵庫に入ったり芸能人の来店を友達に報告するようなアルバイト諸君の話だ。「イマドキ」のコ達の気持ちが分からな過ぎて逆に興味が湧く。彼らが支えて行くニッポンはいったいどこに向かうのか。なんだかちょっと気になっても来る。
昨今のインターネット上の書き込みの件もそう。ちょっとしたことで激しく「叩かれ」たり「賛否両論」でいちいち盛り上がったり。「荒れる」とか「炎上」というヤツだ。違和感がある反面、そのパワーがスゴいなとも思う。例の女子大生のセリフを「名言」と褒めたら怒られてしまうのだろうか。書く人と書き方によってはやはり「荒れ」るのかもしれない。
しかし、こーして「サイト」を運営していてあまりにもヒット数が少ないままだと、時には自暴自棄になる自分もいる。
「ネットを荒らしたい」とは思わないけど「炎上してみたい」とは考える。
ついそんな気持ちにもなるのだった。
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