そもそも高級リゾートに相応しい人間かどうかが問題なのだ(後編)
2015/01/17
ところで、プーケットは暑かった。
今、パタヤの夜はかなり涼しくて寝る時は(薄っぺらい)布団が必要なほど。しかし、湿度が高く半袖で街を歩いていてもすぐに汗ばむ。やはり南に位置するのだから暑いのは当たり前か。そして、雨も降る。三日間の滞在のうち二日はスコールに襲われたのだった。まあ、パトンビーチが山に囲まれているせいかもしれぬが。
というわけで、後半は食事その他について。
名産品は何か知らぬが、南部だからおそらくドリアンその他フルーツに違いない。では、何を食べるのが良いか?と問われればそれはもうシーフードとしか答えようがない。
街を歩けばそこら中にあるのがクラッシュアイスの上に魚介類を乗せて展示する屋台のシーフード店であり、初日の夜はそんな店で食べた。とりあえずエビがデカい。「トムヤムタレー(3222222)」で250THBだから、まあそんなものかな。
合流した友人の目的は完全なる休養&リフレッシュ。日頃忙しく働く人達であり「ゆったり」「のんびり」がいい。だから、「離島観光」だ「マリンスポーツ」だというワケではなく「プールでまったり」&「食事と散歩」の繰り返しである。ビーチにもあまり行かず、実際問題海のキレイさなどはあまり関係がない。対してこちらの目的は彼らが持って来てくれた大量の「DVD」。コピイ天国中国ならではのお土産だ。どちらにせよ「海」自体にさほど興味などない。夜中に初めてビーチに行ってみたが、ロマンティックを求めてか結構たくさんの人が居た。そして、砂が「サラサラ」でスゴくキレイだった。
二日目の昼もやはりシーフード。近くにある市場の二階にフードコートがあり、食材を買って持ち込むと好みのやり方で調理してくれるのだ。1kgにつき150THB取られるが、結局、プーケットではこの方法が一番お値打ちだと思う。エビとイカと魚を500gづつ買って、それぞれ「チリソース炒め」「カレー粉炒め」「塩焼き」にしてもらい野菜炒めを加える。食材が600THB、調理台が390THB(ごはん込み)で約1000THB。ただ、レストランで同じモノを食べればもっと高くつくだろう(ビールはコンビニで一本53THB)。同じシステムがパタヤにもあればいいのだが生憎知らない。
そして、夜はイタリアン。タイは意外にイタリアレストランのレヴェルが高くてお値打ちであり、プーケットにも有名な店がある。某「Marco」でピザとパスタを。蟹のトマトクリイムリングイネがめちゃウマだった。赤ワインのデキャンタ(1L)も入れて一人760THBなら安いのではないか。
で、最終日のお昼。店の前を歩く度に人が一杯で夜になると行列ができるというタイでは珍しいレストランに行ってみた。名前は某「No.6レストラン」。おそらく観光雑誌にも載っているのだろうが、何故そんなに人気なのか不思議でしょーがなかった。やっとの思いで席に座ってメニュウを見て理由が分かる。一般的タイ料理がほとんど100THBであり、他のレストランよりも安いのだ。そして、出てきた皿を見ると量も多い。あくまでも味はフツーだが、それだけのことで行列までできるのだから、結局そこに来る人は皆「コスパ」を重視しているということ。「高級リゾート」に相応しい人間は何も私だけではなかったという話である。ドリンクも合わせて総額480THBと今回最安値だった。
てなワケで、楽しい旅行も「アッ」という間に終了。帰りの飛行機が深夜便だった為余裕をカマしていたら、帰りのロットゥー(3332)、つまりワゴン車が予約で一杯になってしまい、タクシーに独りで乗って空港まで行くハメに。180THBで済むはずが700THBも払うことになり、高い授業料である。よーするに帰りの車の手配は前日までに済ませておくのが「常識」なのだった。ま、各ホテルまで迎えに行くロットゥーが空港まで二時掛かるのに対しタクシーなら一時間だし、「高級リゾート」なのだからそれくらいの出費は致し方ない(涙目)。
空港に着いたのが午後九時で、搭乗まで三時間半。飛行機に乗っているのは一時間半くらいで、ドンムアン着は深夜三時。それからスワンナプーム行きロットゥーの始発の 朝五時まで待ち、スワンナプーム空港でパタヤ行きのバスのチケットを買うカウンターの大行列に並ぶ。結果的に八時出発までたっぷり二時間待つ。つまり、待ち時間の合計が何と七時間半であり、家に着いたのは朝の十時だった。パトンビーチを出発してから、実質十四時間も掛かったことになる。
ということで、今回の旅行で出た結論を言おう。
そこまでしてわざわざ「海から海へ」と行く必要があるのか。
答えはもちろん「否」である。
関連記事
-
大都市ハノイにおけるヴェトナムガールのレヴェルの高さはポジティヴ要因となり得るか
霧雨の季節がやって来た。 湿度は高く洗濯物が乾かない。道路のフチには水溜りができ …
-
ついに切れてしまった糸は、果たして再び繋がるのだろうか
「今の気分にピッタリだな!」 スクムヴィットロードをバイクで走行中、前を走ってい …
-
チェンマイカフェマイスターの元に集うことの意義
数日前から首や肩の辺りの皮膚に違和感があり一部腫れたりしていて若干痒みもあった。 …
-
パタヤの洋食レストランを紹介しよう2022年①
「ヨーロッパ人はスゴイな!」 イタリア料理のコースで二皿目がパスタなのはまだ理解 …
-
タイの十分の一という驚きの価格なのだった
70000VNDってことは…350円??マヂで?安っ!! いったい何 …
-
観光客が減ったパタヤと、イラ立ちが増すバンコク
土曜日の深夜便で帰るお客様を空港で見送ったその足でパタヤに戻り、三日程経つ。 お …
-
2022年最後の夕陽はなかなか美しかった
続きである。 12月31日(土) 集合は8:30。人数が多いのでM氏にあらかじめ …
-
チェンマイ発著名雑貨店「ginger」プロデュースのレストランは一見の価値あり
「え?ジンジャーってあのジンジャー!?」 例のごとくMちゃんとパワーディナー。地 …
-
新人55嬢の弱みに付け込みつつ為替相場の現状を嘆く
「世も末だな」 思わずそうつぶやいたのはこの国の夜の社会の現状についてか、それと …
-
タイでは男女問わず普段から皆裸でウロウロしてるんだよ
とにもかくにもまずは謝罪せねばなるまい。 こちらの目的が何であれ、こうして世の中 …