1000バーツポッキリの保険契約をいくつか結ぶことの是非

数日前の夜。

Tちゃんから聞いて突然思い出した映画 #ロットファイファー が気になって、ネフリ全盛時代にも関わらずわざわざDVDを100THBで購入。部屋で観ていた。広島時代ニッポンの家にはTVがなく、家ではずっとパソコンと睨めっこの私。最近は大きなモニターを見る機会がめっきり減ったので、32インチとは言え少し新鮮だった。

映画の内容をハッキリと覚えていなかったので、ひょっとしたらちゃんと観ていなかったのかな？などと思いつつ、字幕がない為、分からないところは一時停止してタイ語の意味を調べたりしながらじっくり観賞していた。30才になってまだ独身の女子が一人の男性と出逢い、時間の制約（相手は深夜勤務）がある中、恋心を育てつつ自らの人生と向き合っていく。というラヴコメディー。ヒジョーに単純な話だが、自立している妙齢女子が悩む気持ちがなんとな〜く理解できる。よーするに、（私、このままずっと独りでもやっていけるよね！？でもちょっと寂しいかも…）ってことでしょ？
で、お互いが休みのソンクラーン休暇にデートを重ねて、ってところでLINEで電話が掛かって来た。

例の、価格を釣り上げてきたバービア勤務のS嬢である。

「何してるの？」「部屋で映画観てるよ」「私、今日休みなんだ」「ふ〜ん」「ねえ、今から行ってもいい？」

出た！タイガールお得意の、必殺「切羽詰まってからの体当たり攻撃」である。

「別にいーけど、1000THBしか払わないよ」「うん。分かった」

おそらく何らかの支払いでもあるのか、とにかく切羽詰まるとそんな風に頼んでくるワケで。こーいうことがたまにある。私のことを保険かなにかと勘違いしてないか？映画の途中だったし、そんな気分でもなかったけど、ま、しょーがない。

考えてみれば、彼女らだってきっと大変なのだと思う。田舎からわざわざ出稼ぎに来ていて、実家に送金しなくはならないし、自分の生活もある。今のような閑散期はそんなに順調に稼げるはずもないのだろう。インタヴューしてみると、私が6人目の客でうち一人は日本人だったと。マヂか！？6月頭から働いていて一週間は田舎に戻っていたとして、二ヶ月半でたったそれだけとは。う〜む。厳しいなあ。
S嬢はまだ20才と若いしルックスもまあまあと思うのだけれど。バービアなんて基本給はかなり少ないはずだし、ドリンクバックは1杯につき5〜60THB程度だから、55バーのように「テキーラテキーラ」というワケにもいかず実際問題「体売ってなんぼ」というところ。だからまあ手っ取り早く稼げる「保険」に頼る気持ちもよ〜く分かるのだ。

てことは、だ。この時期は「保険」としていくつか契約しておけば、間違いなく仕事は取れるということか。いやいやいやもちろん私が売春するワケではないから、「見込み客」としていくつかの案件を常時抱えておくことによって料金を安く抑えられる、と。ハハーン。そーいうことね。
フツーならS嬢に対して、「彼女いいコだし、そんなに大変なら少し援助してあげようか」となるところだが、私の場合は全く違う。そもそも彼女がさほど気に入っているワケではないし、自分のことで精一杯でそんな余裕などあるはずもない。

実際、送って行った先はソイ6のバービアで、そこで働くおそらくは身元引受人に1000THBをQR払いで直接送金。おねーさんという輩と引受人にドリンクを奢って結局は飲み代500THB支払って帰ってきた。ま、それくらいは全然いいのだけれど、おねーさんは私を良客扱いでタカってこようとするし、身元引受人も私に対して満更でもなさそうな態度。いやいやいやいやいやいや。アンタら勘違いしてはいけない。オレはただの変態でどちらかと言えばクズのような人間なのだ。調子に乗るなよ。と思う。

よーするに、残りの滞在日数から算出した希望人数分だけ保険契約を結んでおけば、それでことが足りるという話。具体的に言えばあと2、3人か。とりあえず55から始めて最上級の好みのタイプ数人にあらかじめ声を掛けておく。もちろん金額は1000ポッキリ。で、待っていればそのうち「肉弾攻撃」に遭うというワケだ。なるほど。いいぢゃん♪

「ふふふふ」と、つい笑ってしまう私は、閑散期だろうが客が少なかろうが知ったことではない。自分さえ良ければそれでいいのだ。と思っている。

つまり、人間の

クズなのである。

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