P.R.Iパタヤ総合研究所

タイ王国チョンブリ県パタヤ市及びその周辺においてのあくまでも個人的見解による研究、検証を元にした総合情報サイト。

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何故にそこまで捕らぬ狸の皮算用ができるのだろうか

      2016/03/11

あまりにもペースが早過ぎてついていくのが精一杯。

通常の会社出勤つまり九時五時の仕事+残業と言うか帰れないと言うか、とにかくタイで八年近くもフラフラしていた私にとってはフツーに「働く」ことの厳しさを今、実感している。

肩書きこそ違うが実質的トップのC君の年齢は32才。頭はキレるし行動が素早く決断力もある。家が会社から近いにも関わらず、週のうちほとんどは会社に寝泊まりしている為一番先に仕事を始める。彼より早く出勤することは実質無理なのだ。オフィスで何をしているかと言えばひたすら書類作り。見事なニッポン語で契約書企画書提案書を全て自分で作る。何故ならば社員の誰もそれをできないから。その間にピーク時だと五分に一度はケータイが鳴るし場合によっては話が長くなる。だから当然仕事を中断されない深夜の方が早く進むワケで、書類作りが一段落すれば朝方。数時間寝て顔を洗ってまた続き。という繰り返しなのである。
「お昼ゴハンを食べに行きましょうよ」と誘っても彼はほとんど出前で食事を済ませてしまう。息抜きという言葉が彼の辞書にはなさそうなのだ。

トップがその状況だからまだ研修性の私がお先に失礼しますとはヒジョーに言いにくい。

では、休みの日曜日を除いて実質一週間私が何をしたか。を、時間がない中簡単に説明しよう。これは自分の頭の中を整理する為でもある。

初日の月曜日。
まずはC君(彼がトップなので以後ボスと呼ぶ)のオフィスを訪れる。社員とは一通り顔を合わせていたので、挨拶もそこそこに具体的話が始まる。

①ヴィザを取得すること。
②住居を探すこと。
③ヴェトナム語を勉強する学校を探すこと。
④バイクを借りる。又は中古を探して買う。
とりあえずの私の希望は以上であり、その準備をする為に来ました。本来の目的はハノイでビジネスをする件です。まずはこの街に住んでいろいろ調査しつつ、私にできる仕事があればお手伝いしますので何なりと言って下さい。

ボスの答えはこうだ。
ハノイでのことは全て世話をする。まずはあなたができることをプロファイリングしてもらい、もし私の会社でアドヴァイザーをしてもらえるならば仕事はいくらでもある。最初は地道なことからスタートかもしれないけれど、いずれは収入になるはず。
①フツーの友達として付き合う。もしくは
②ビジネスのパートナーになる。どちらかをあなたが決めてくれればこちらはそれなりの対応をする。

②の方でよろしくお願いします。
それならば、まず最初にやって欲しいことがある。

簡単に説明すれば、ネットを検索してある条件に該当するニッポンの企業をリストアップするという内容。細かい条件を聞いてある程度把握した上で早速始めると、もの凄い数があることがすぐに分かる。とりあえず埼玉県から。「まず500社まで頑張ってみます」。企業名連絡先等を手書きで紙に書き出す。200件近くでこの日は終了。

「キリがついたら食事に行きましょう」ということで、来ハノイ中のニッポン人男性一名と既に面識のある関連会社社長と計四名で地元経営の和食店へ。ハノイビール他をご馳走になる。話の内容はもちろん今後のビジネスについて。

この日以降毎日六時過ぎになるとメインオフィスに関連会社幹部三、四名が集まり侃々諤々のミーティング。常にかなり熱い議論でまるで言い争いの様に聞こえるが、言葉の響きのせいもあるのかもしれない。もしくは中国人的気質も含めて。

「来た初日に営業先候補リストを200件も調べたコイツの仕事ぶりを見てどう思った?当然オレのアイデアだが、すぐに意味を理解して実行できるのだから、コイツと組めば(利用すれば)これからもっといろんなことができるぞ」的な話をしているような身振手振りだったが実際はどーか分からない。

翌日朝一番で出勤すると、ボスから結構分厚い書類を渡される。内容は現在の主な事業内容と私に対する提案。どうやらほぼ徹夜でそれらを作った様子。細かい誤字脱字はあるけれどニッポン人が作るのとそこまで大きく違いはしないし、少なくとも同じことをやれと言われても私にはできまい(こっちはタップリ八時間寝た)。

「だいたいの意味は理解しました」。その後ボスの部屋のソファーで前日の作業を続け、途中で来客があれば紹介される。ボスはパソコンでずーっと書類を作り続けている。ランチタイムに近くのヌードル店でゴハンを食べた以外二人共オフィスで作業と話を繰り返すが、ボスはスタッフからの相談、電話対応、来客、と中断してばかり。あまりにもケータイが鳴りっ放しなので「デキのいい秘書を雇った方がいい」と勧めるも、そんな人材がいたら苦労しないと一蹴される。
夕方になって社員の一人に、彼の住むアパートに連れて行かれ「ここなら家賃が安いぞ」と紹介されるがメチャメチャローカルなエリアの路地を奥に入った場所でベッドがロフトの狭い部屋。フツーのニッポン人ならまあ無理だろうが、タイでそーいった光景に慣れている私はそこでも構わないと思った。何故なら言葉を憶えるには都合が良いからだ。夜は早目に解放されたが帰って寝るだけだった。

水曜日はボスの兄貴分である社長が出資している関連会社の運営する研修センターを二箇所見学し、各スタッフに紹介される。一方はニッポン人がひとり常駐していてもう一方は社長夫人がニホン(ヴェトナム人にニッポン語は通じにくい)語のセンセーをしていた。その場所は数年後にモノレールの駅が近所にできるという相当良い立地で、センターが土地を所有しているとのこと。よーするにタイのB.T.Sと一緒で現在工事中の為渋滞がヒドいが付近の景色がガラリと変わるのだ。沿線には当然のごとくコンドミニアム建設ラッシュ。土地もマンションも価格が跳ね上がると予想される。この日は社長とほぼ一日一緒に行動。移動は車である。

私自身は一週間単位で借りられる安アパートからバスで通勤。片道7000VND。最初は番号が分からず違う場所に連れて行かれたが51番と判明してからはオフィスのすぐ近くまで行けるようになる。帰りが九時半を過ぎるとバスがほぼ終了(路線による?)。食べるのはスタッフが買ってくる某「ロッテリア」のハンバーガーもしくは近所で何らかの麺。
夜になって道が空くとオフィスの近所で車及びバイクの運転の練習。ゆっくり走れば何とかなるが、渋滞に突っ込んで行くのはまだ少しビビる。何しろ信号が少ないしルールはタイよりも更にメチャメチャなのだ。

4日目の木曜日。
アポイントを取ってあった某不動産ディヴェロッパーの現地オフィスを朝一で訪問。相手はヴェトナムでの唯一頼りにできるニッポン人であり、今後の運命を分けるであろう重要な出会いでもある。そもそもは十数年来の知人が二年前にプノンペン支店の社長として単身赴任したことから始まった縁であり、ヴェトナム責任者の元本社生え抜き社員である某氏の話を聞いて戦慄がハシる。

「昨年から法律が変わって外国人でも土地を買えるようになったのです」。

なんだとー!マヂか!?

おそらくこれからとんでもないことになるぞ。だから海外はオモロイ。
ただ、当然のごとく逆もある。何しろここは社会主義国家なのだから。

いったいどーいう順番で何をどーすればすっかりいいか分からなくなってしまい、数時間頭がボーッとする。というか完全にショート?

本当は整理する為ここに箇条書きにしたいくらいだが、さすがに多大なお金が絡むのでそれは無理。
少なくとも五つの事業が今後大きな可能性を秘めており、それらが全て既に定款に載っているというからさすがだ。

ニッポンの某社が◯十億投資するプロジェクトがホーチミンで進行中、とか聞くとお金さえあれば同じことをしたい!と思ってしまう。
寝られないし寝ても変な夢を見るし、後悔やら期待やらコーフンやらあらゆる感情が入り交じってまったく制御できない状態だ。

現地ヴェトナム人の(今のところ)本当に頼りになるボスといろんな話をしているとそれらが全て上手くいってバラ色の未来が待っている気になるけれど、少し考えてみればお金がないワケで、せめてパタヤのコンドーの購入資金くらいあれば……などとイマサラな後悔をしてみたり。

というか、もし四年前にハノイに来ていたら……。おそらく車の一台くらいはラクに買えていたのではあるまいか。例えニッポンの三倍の値段でも。
金のなる木がそこら中に生えていて、目の前に見える実が落ちてくるのを待ちきれないのだ。

いや。ダメだダメだ。落ち着け!一旦落ち着くのだ!!

その後、金曜日の夜には大学の講堂でいきなり三百人の学生を前に営業トーク的スピーチをさせられたり(ニホン語だけれど)、唯一の休みの日曜日に家電や家具を下見に行ってまたテンションがあがったり(まだ1VNDも稼いでいないのに今なら何でも買えるような気がする)、月曜日には早くも結構なビジネストラブルに巻き込まれそうになったり、火曜日の今日は仕事上のダブルブッキングを避ける為苦労したり、またまた大学生の前で、今度は真剣な講義を二時間以上ぶっ続けでしてみたり(フツーは90分やろ!)、波乱含みの毎日だが楽しくて楽しくてどーしようもない。

それらが全て予定外予想外であらかじめ準備がまったくできていないのが笑えるし海外っぽい。
ただ、今のところ何とかくぐり抜けて来ているのは今までの経験のお陰かそれとも奇跡なのか。

ま、昔から口だけは達者なのでね。

ちなみに明日は、ひっそりと売りに出ている中古のホテルを国営銀行の支店長と一緒に見に行く。価格は1億円で、「5000万円までは貸す」とボスは既に取り付けているらしい。オレが半分出せば買えるのか。う〜ん。5000万VNDならキャッシュで持ってるんだけどなあ。普通預金の口座開設のついでに私にも融資してもらえないだろうか?

さて、冷静に考えてみれば今のところ手に入れたモノは?と言えば何もない。
強いていえば現地法人のアドヴァイザーという中途半端な肩書きの名刺くらいか(3日でできた)。

では、間もなく手に入りそうなモノは?

何らかのVISA、国営銀行の口座、バイク(中古のHONDAをもらえる?)、賃貸アパートの権利(社宅という名目であり保証人が必要*家賃は自分が払う)、ヴェトナム語の格安個人レッスン相手(有料のプロ)くらいかな。

しかし、それらはたったひとつのミスによって一瞬で全て失う可能性を秘めている。

今日ここまで書き進めてきてようやく冷静になって分かった重大な事実なのである。


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*観光サーヴィス系の四年制大学。
大学

バスはなかなかキレイ。
51

ビールもまださほど飲めていないなあ。
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ビア

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