どんな質問にもキッチリとお答えしようではないか
「ヂンロ〜(2212、マヂで〜)?」
「アメリカから来た」と胸を張って答える男子店員に向かって思わずそう言ってしまう私。
もちろん鵜呑みにはできないし、そもそも正規価格より相当安く購入する時点である程度の覚悟はできているから多少のことには動じないが、もし本当にそれがアメリカからやって来たならそんな素敵なことはない。
iPhpne5S(32GB)をついに購入してしまった。
ニッポンの友達からは散々「6Cの発売を待った方がいい。早まるな!」と言われていたけれど、6シリイズなんてどの道高くて買えないし、現状の4Sは電池の消耗が早いしデータが重くなった為か動きがやたらと遅いし、ヴェトナム移住を決意した時点で現地で使用するスマフォとして5Sを狙っていたのだ。正規品だと15000THBオーヴァーであるから10500THBは値打ちに思えた。いわゆる電気街のビル「トゥクコムモール」二階はケータイショップ集合地帯であり、扱われている商品は限りなく怪しい。ちなみに、今セントラルパタヤロードのスクムヴィット寄りに新しいビルを建設中だ。
一年半前にiPhone4S(32GB)を10000THBで買ったのもココ。その時は起動時の言語が中国語であり「???」となったが、今まで何とか保ったのも事実だ。何軒か廻ったら12000THB前後だったが、ある店で11000THBを提示され「まけてよ」と言ったら500THB引いてくれた。強化フィルム(200THB)を貼りカヴァー(150THB)を付けて完成だ。
さて、拙いながらタイ語でやり取りしていてこちらがニッポン人と分かると、興味があるのかだいたい世間話になり質問されるワケだがたまになかなか難しい、答えにくい問いもある。二十代後半もしくは三十代前半だろうケータイショップ店員の彼は商品受け渡しが終わるとこんなことを聞いてきた。
「ニッポン人ってオレらのタイ語分かってるの?」
漠然とし過ぎていてヒジョーに答えづらい。そして、彼が何を知りたいのかもイマイチよく分からぬ。しかし、生真面目な私はキチンとお答えする。
「タイ語が少し話せるからと言ってヒアリングが上手とは限らない。オレもそーだが、途中で分からなくても面倒だから分かったフリをするよ」
「ふ〜ん。そーなんだ」そこで、横にいた女子店員が会話に加わる。
「私ニッポン語勉強してるんだ。オハヨーゴザイマスコンニチワコンバンワ〜」
「へえ。なかなかウマいぢゃん」もちろんお世辞である。
今日、先日のバイク車検に続いて同じところに車の重量税を払いに行った。すると顔を憶えている受付女子がすぐに反応。
「あ、この間のニッポン人だ」
「そーだよ。今日は車の税金払いに来たのさ」
そこで近くにいた若い男のコが声を掛けて来る。
「ニッポン女子は肌が白くていいよね〜」
質問ではないが、こういう意見がヒジョーに多い。「肌の色白い者勝ち」のこの国ではニッポン女子韓国女子の色の白さは男女問わずやはり憧れの的に違いない。そして、そー言われた時にはいつも切り返すセリフが決まっている。
「でも、足が短い。あと、二の腕が太い。スタイルはタイガールの方が全然いいよ」
「カーサンサン(123232、足が短い)」の時点でだいたい失笑が起こる。「そーかなあ?」という反応もあるけれどスタイルがいいと言われて女のコ達はまんざらでもない様子。もちろんお世辞である。そこで調子に乗って私は余計な一言を追加する。
「ただ、エッチはニッポン女子の方が断然上手いぞ!特にフェラーリがね」
「オムケン(2211、舐めるでフェ〇の意味+上手い)」と小声で言うが当然女子社員の二人にも聞こえている。完全に苦笑いである。私を接客していない方の若いコが男のコの店員に早口で何か言った後(意味分からず)何を思ったかいつまでも笑っていた。ひょっとして恋人同士なのだろうか。
先日、AISのwifi工事に来たマネージャーがやはり私に興味を示し、いろいろ話すのだが突然突拍子もないことを聞かれて困った。
「イヒア(232、fuck youに該当する汚い言葉)ってニッポン語だとなんて言うの?」
う〜む。なかなか難しい質問だ。しばらく考えたもののコレといって適当な単語が思い付かず、
「クソッタレとかクソボケとかかなあ」と答えておいたが。
できればもう少し簡単なことを聞いて欲しいものだ。
ところで、家を引っ越して近頃はサウスパタヤロードをよくバイクで走るのだが、夕方はヒドく混む。昨日も午後四時を過ぎたらサードロードとの交差点から先がまったく動かなかった。
今日はトゥクコムの前の辺りで駐禁をやっていた。サードロードの北行きは特に厳しく取り締まっているよーな気がする。バイクもこの様に持って行かれてしまうのだ。
パタヤのケーサツ官は賄賂が効かないのであまり世間話をすることはないけれど、バンコクではよく話したものだ。
100THB握らせようとすると「貴様このワシを買収するつもりか!?」ともの凄く怒るクセに200THBに増額すると「まあ、そこまで言うなら仕方ないなあ」と態度を豹変させる輩がとにかく多かった。それでもこちらは平身低頭で「コートーカップピー(22323332、目上の人に対してすみません)」連発であり、最終的にニコニコ顔になるケー官に「私はタイを愛してます。ずっとこの国に居たのです」と、毎回お決まりのセリフを欠かさなかった。
この国を離れると思うと少し寂しい気もするけれど、ヴェトナム語でそんな会話ができるようになるまでにいったいどれほどの月日がかかるのか。
いつか必ず、ヴェトナム人からヴェトナム語で
いろんな質問を受ける時が来るはずと信じたい。
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