P.R.Iパタヤ総合研究所

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*

拝啓、イミグレーション係官様

   

「やっぱりか……」

「ひょっとしてダメかも」と、ある程度覚悟はしていたもののいざとなるとやはり凹む。
相手は天下の「イミグレーション係官様」であり、逆らうなどあり得るはずもなく全面的に只只従うのみである。

まあ、うっかりしていたこちらが悪い。どーいうことかと言えば、つまり
「ヴィザ延長の申請を行った際の最終日に予定を入れるべからず」という話。ただ、これはあくまでも「EDヴィザ」について、しかも最初の15日間延長時のスタンプが押された日付に限ってなのだが。

というワケで、昨年の八月に取得した一年間の「EDヴィザ」で現在パタヤに住む私が、九十日ごとの延長申請の度に何かと苦労した経験を踏まえた上で現状の報告をまとめさせていただこう。但し、これはあくまでも軍事政権下における「外国人の不法滞在取り締まり」キャンペーン中の特殊事例である件を付け加えておく。「イミグレーション」でのルールが予告もなく変わるのはこの国において珍しい話ではないことも含めて。

そもそも、私がハマった罠は「フェイクED」という概念であり、よーするに
「(語学)学校に通うフリをしてヴィザを取得し、実際には通わない」つまり「ヴィザをお金で買う」感覚。
文章にするとあくどいように見えるかもしれぬが、現実問題それを受け付ける学校があるから成り立つ話だし、ニッポン人向けのフリイペーパーなどに募集広告も出ていたからそこまで深く罪の意識を感じないのがミソであり、タイにおける一種の「世渡り術」と考えられなくもない。もちろんそれは言い訳でしかなくイリーガルなのは承知の上。

では、「観光ヴィザ」で長期滞在するのといったいどこが違うのか。
①一年間(場合によってはそれ以上)取得でき、その間は国内「イミグレ」にて延長するだけで済む(「観光」の場合三ヶ月に一度は海外に出る必要有)。
②「EDヴィザ」は「ノンイミグラントヴィザ」であり、免許取得、車の登録などが可能(「観光」ではできない)。

主にこの二つであって、それらを理由に「実際学校には行かないけれど所得したい」と考える人もいるだろう。

しかし、現状において「フェイク」はヒジョーに難しい。何故ならば「イミグレ」係官が学校に生徒の出欠の確認に出向くようになったからだ。
何度かこのブログの記事でも書いて来たが、少なくともジョムティエンにある「チョンブリ県イミグレーション」(出張所?)においてはちゃんとチェックしている。その為「実際に学校に通っていないと延長ができない(ヴィザが失効する)」のである。バンコクでどうかは知らぬし、どのように失効するのかは分からない(即日?それとも少し猶予がある?)が、おそらく一時期は大混乱が起こったのではなかろうかと予想される。

バンコクでの話はさておき、チョンブリ県において半年程前に変更されたルールは以下の通り。
①「EDヴィザ」の延長は15日間。その間に出欠の有無を調べた上で問題なければ更に75日の延長を許可する(二段階方式*以前は一度で90日間)。
②現時点での滞在許可の期限日より起算して15日後の日付で一度目のスタンプが押され、再延長(75日)申請を受け付けるのはその最終日のみ(土日は休みなので遡る)。

私が知る限りはこんな感じだ。
一度目の延長申請はスタンプの日付(期限)より一、二日前でも受け付けてくれる模様だが、再延長はその当日のみ。もし避けられない用事ができたら「一完の終わり」ということか。そして、そこに見え隠れするのは「てめーら学生の分際で拠ん所ない事情やら避けられぬ用事などあるものか!ナメんなよ!!」という意識。「貴様ら不良外国人がこの国に居られるのはオレ様のお陰なのだということをよく肝に銘じておけ」ってことね。はい。よ〜く分かりました。

ま、私の場合今回たまたま母親がニッポンからタイ旅行に来てサムイ島のリゾートホテルで過ごすということで現地での案内を仰せつかったワケだが、スタンプの日付と日程が重なり予約してあった「エアエイジア」のジョイントチケット(約2800THB)が無駄になってしまった。予約したのは四月。その時点で今月29日が延長の期日だと前もって計算しておかなかったのが敗因である。

「ほ〜ら見ろ。貴様の用事などサムイ島でチャラチャラと遊ぶだけのまったくくだらないロクデモナイものではないか!」
「まったくその通りでございます、お代官様。ままま、まことに申し訳ありませんでした」
「ええいならぬならぬ。貴様のような輩は成敗してくれるわ。おい。此奴のパスポートをコピイしておけ。目にもの見せてくれるわ。ワハハハハハハハハ」

というワケで昨日の朝、期日より4日も前に二度目の延長をお願いに行ったら見るからにエラそうなお代官様、いや係官に「キャンセルキャンセル」と散々脅かされた上、部下にパスポートのコピイを取られた。「要注意人物」として、おそらく厳しくチェックされることになるのだろう。

本来ならば明日からサムイ島に飛ぶところだったが、仕方なく木曜まで毎朝学校通いの日々である。

「エデュケーション」と「ヴァケーション」を取り違えてはいけないと、

「イミグレーション」にて「キッチリ」教わった。というお話であった。

*写真はジョムティエンビーチ近くに新たに増設した語学学校。
学校

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