必要以上にビビり過ぎなのかもしれないが
コワイなあ。ホントにコワイわ。この国。
ハノイに移って来てから今までいろんなことがあったけれど、日本とのあまりの違いや我々の常識では計り知れない驚きのシーンなどにカルチャーショックを受け続ける中でも昨日は格別にスゴいなと思える現場を目撃したのでご報告しよう。
時は夕刻。黄昏の街を散歩しているとグリーンの制服姿の公安と思われる三人組が何やら話をしていた。ベージュの制服ではないから道に立っている交通警官的役割ではないっぽいし、軍の制服とも似ていて違いはよく分からぬのだがとにかく何かを取り締まるのであろう。しかし被疑者的な人物は見当たらず気になりつつもその場を通り過ぎる。
軽い散歩なので十分後くらいに戻って来ると、歩道に乗り上げて路上駐車していた車が丁度レッカー移動されるところだった。某TOYOTAのSUVから防犯ブザーのデカい音が鳴り響くのもお構いなしに引っぱられて行き、公安の三人はミニパトに乗り込んで去った。
(なるほど駐車違反の取り締まりだったのか。悪質だとレッカー移動されるんだなあ)。
自分もまったく同じ場所に何度も車を停めていたので今後気を付けようと心に決めつつ確認する為に現場の路上、つまり歩道の上を見てみるがそこには張り紙も何もない。目の前の壁にもどこにも公安の連絡先などを知らせる手掛かり的なモノなど一切ないのである。
いやいやいやいや。フツーはなんかあるでしょ。だって、「うわ。車盗まれた!」と勘違いするぢゃん。
ていうか、公安が盗んだ?何も告知せずに勝手に持って行ってもいいのか??国の道路だから??
ま、もしかしたら「違法駐車してあった車がなくなったら最寄りの交番もしくは警察署に来て下さい」的なヴェトナムルールがあるのかもしれないけれど、知らなかったらビックリするではないか。
あくまでもイメージだけれど、公安とか軍が絶対的権力を持っている感じがコワ過ぎる。逆らったら牢屋だぞ!みたいな。
それとはあまり関係ないけど、一昨日は死亡事故っぽい現場に出くわした。
夜、店から帰る途中午後十時過ぎにも関わらず道が渋滞していて(おかしいな)と思ったら案の定事故で、道の真ん中に若い女子が倒れていた。まったく動かず意識はない様子でかなりの量の血が流れるのが見えた。ヘルメットは遠くに落ちていたからけっこうな衝撃だったのか。
何週間か前にも車を運転中に事故現場で顔色が青くなった年配男性が中央分離帯の上に寝かされていたのを見たが、あれはどう見ても死体だった。
日本で四十年近く暮らして来たけれど、街で死亡事故現場に出くわしたことなど一度もないぞ。タイではあったかな?覚えていないな。事故の規模は大きいかもだけれど、見掛ける事故件数は圧倒的にハノイの方が多い。
交通違反をして公安に捕まったのは八回。反則金というかワイロはここ何回か20万ドンで済んでいる。
経験で学んで、ワイロを支払う用に20万ドンと小額紙幣数枚しかない札束が常に車の中に置いてあり、捕まるとポケットの中にそれだけ持って一緒に交番に行くのだ。
「すみませんすみません勘弁して下さい」をひたすら繰り返したのち「私はハノイを愛している」「今はこれしかない」とポケットから出せば、最終的には20万ドンを抜き取り小額紙幣を返してくれる。それまで苦虫を噛み潰したような顔だった公安も金を受け取るとニッコリするのがムカつく。
車をレッカーされたらいったいいくら取られるのだろう。
「悪質だぞ」と牢屋に入れられて二度と出られないとか。
まだまだルールがよく分かっていないだけにコワイのだ。
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