場合によっては「長いもの」にも巻かれてみせよう
どんな状況であっても、「ヴィザ」の申請が受理されると「ホッ」と一安心する。ヴィエンチャンの在ラオスタイ大使館にて、査証に記載された日付を確認しつつ「これでまたしばらくの間はこの国に居られる」と感慨に浸るのだ。
その時の政府の方針によって厳しかったりそーでもなかったり、「観光ヴィザは三枚まで」などというまことしやかな「噂」があったり係官によって対応が異なったりと、とにかくハッキリしたことが何も分からぬまま「どーか無事にもらえますように」と「ドキドキ」するのが通例で、長期間滞在している我々としては「住ませてもらっているだけで有り難い」という意識が根底にあるし、弱い立場なのは充分理解しているから不満があったとしても表立って文句など言えない。
但し、「イミグレーションオフィス」で延長の申請をする際にビビる必要なんてなかった。バンコク在住時は場所も遠く半日から一日仕事だったし、それだけの労力をかけてわざわざ延長費用を払う件に多少イラつきはしたが、番号札の順番を待ってさえいれば自動的に許可されたのだ。
しかし、今回初めて延長の許可をもらえるかどーかで「ドキドキ」感を味わった。結果的には残り75日の延長を勝ち取ったが、決して簡単な道のりではなかったのである。間違いなく言えるのはパタヤでまだ良かったということ。学校まで十数分、オフィスまではバイクで二十分ちょっとであり、これがバンコクなら大変な苦労を強いられたであろうから。
実際、バンコクにて「EDヴィザ」を「フェイク」で取得していた人達はいったいどーしているのだろう。皆が皆突然真面目に学校に通っているとは到底考えられない。場合によっては追加の授業料を払わねばならないし、時間や手間だって相当掛かるはず。おそらく失効してしまう人も相当数出てくるはずだが、その場合どーいった対処になるのか。
「あなたのヴィザは失効しますからただちに出国して新たなヴィザを取って下さい」。
もしくは多少の猶予期間がある?
う〜ん。謎である。
さて、今回は無事五月半ばまで延長されたワケだが、あと一回残っている。問題は今後どーするかだ。このまま毎日学校で授業を受ける気など「サラサラ」ないし、かと言って失効してもらっては困る。学校の事務員(マネージャー)は割と杓子定規であり、例えば学校に行くだけ行って出席表にサインし、授業を受けずに帰ると「マイリアン(32222勉強しない)」と備考欄に書かれるのだ。当然のごとく未来の日付までサインさせてもくれない。はてさてどーしたものか。
理屈で考えれば、今回延長できたということは、また同じように五月半ばに延長申請をしてからの二週間のみ通えばだいじょーぶなのでは?となるが、それでは若干不安が残る。何故なら係官が「この生徒の履歴ちょっと見せて」と遡ってチェックしただけで、通っていないのは一目瞭然だからだ。もし自分が担当ならば不正を暴く為にそれくらいのことはやるだろう。まあ、タイ人の使いっ走りにそんな正義感があるかは謎だが「リスク」は拭えない。
う〜む。やはり出席表をまったくの空欄にするのはマズいから、今後も週に何日かは授業を受けるか。面倒だけれど仕方がないなあ。
「チェック期間のみ授業出席方式」の二度目に挑戦する勇気なんて小心者の私にはない。現時点で言えるのは「一回目ならおそらく有効」ということだけであり、それもパタヤ(ジョムティエン)の「イミグレ」限定の話だということをお忘れなく。
倫理的にどうなのか、という件はともかく、「長いものには巻かれる」のも時には有効な「世渡り術」なのだ、と、
自分を納得させておこう。
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