P.R.Iパタヤ総合研究所

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初体験の味はいつの時代もホロ苦く

   

「かなり細かい仕事ですよ。できますか?」

見たところ三十台前半と思われるその女性からテーブル上の書類に顔を向けたまま上目遣いで言われ、正直少し不安を感じる。
「はい」と答えはしたものの、おそらくモロに表情に出ていたのだろう。彼女の印象が悪かったのは明らかであり、帰りのタクシーの中で既にガックリきていた。

実際問題、工業製品の生産管理という職務は材料発注から納品までの一連の流れをスムーズに行う為の重要な仕事であり、決して大きな工場でないとは言え100を楽に超えるアイテムがありおまけにアッセンブリー、つまり複数の部品を組み合わせてから納品するワケだからそれは確かに生半可な気持ちでできるようなものではあるまいし、アッセンブリーが借金取りに聞こえるような私のレヴェルでは厳しいのかもしれない。

しかし、そんなことは最初に面接を受ける段階で覚悟していたのだ。「お話を伺った限りではとてもやりがいのありそうな仕事ですね。上手くいった暁にはきっと相当な達成感を得られるのでしょう。益々興味が湧きました。是非やってみたいです!」くらいの気の利いたセリフが何故言えない?と、しばらくの間は反省しきりだったにもかかわらず、その日の夜寝る頃には不安と葛藤に苛まれていた。

(本当にできるのか?途中で投げ出すなんてサイアクだぞ!)

だから、今朝電話で断りの結果を聞いた瞬間、そこまでショックを受けなかった。今回は落ちるべくして落ちたし、受かっていたとして果たしてどーだったか。
但し、内定をいただいてこちらからお断りするのと落ちるのとはまったく意味が違う。「面接で落とされる」というのは実際生まれて初めての経験であり、相当ガッカリしたしとても残念ではある。

理由は製造業での経験がないこと。プラスその年齢で新たな分野の仕事を憶えるのは厳しいのでは?というご判断らしい。
確かにおっしゃる通りかもしれない。しかし、あれだけ切羽詰まった状況で(*日本人が社長一人ではすごく大変そうだった)断るというのは私にいかに魅力がなかったか、という証拠でもあり、よく考えてみればこれはもっと大きなショックを受けるべき事案なのかもしれない。

月に一度来て10日前後滞在しているという本社の生産管理担当女性はかなりデキそうな人物で、ハキハキと話すかなり性格のキツそうな彼女との仕事を妄想し、(う〜む。きっと厳しく罵倒されるぞ〜!)と若干?「M」寄りの私は勝手に萌えていたのだが、それが適うことはなかった。

一昨日二次面接が終了した後、せっかくなので一応近くのアパートやコンドミニアムの物件を五軒程下見してみた。月々5,000THB程度で快適に暮らせる部屋はないものか。
B.T.Sベーリング駅周辺で調査した結果、家具付きコンドーで8,000THB、家具なしで5,000THBもあったし、アパートならば5,000以下でも結構ありそうだった。なかなかいいではないか。

ただ、こーいうことが良くないのは承知の上だった。「捕らぬタヌキの…」というヤツだね。

かつて不動産業界時代にも、例えば仲介業務でお客さんに売り地などを紹介した際に「話が決まる前に手数料の計算をするとダメになる」とよく言われたしジンクスのような感じになっていたものだ。

しかし、私の場合上手くいった時のことをついつい妄想してしまうのが悪い癖なのだ。新たな分野の仕事に苦労するイメージと平行して楽しいことの妄想も膨らませてしまう。給与等の条件はまあまあでしかも社用車を通勤に使えるとのことで待遇はかなり良かったし、だからこそ葛藤もしたのだった。

いずれにせよ面接でサクッと落とされたのは紛れもない事実であり、これについては深く深〜く反省せねばなるまい。
ただ、人生何事も経験だし、就職活動すらほぼ初めてのことなのだから「落ちる」という体験も私には必要だったのかもしれない。

そーだ、そーだ。
そーに決まった。

考えてみれば、女のコに告白してダメだったことすら過去に一度もないのだ。よーするに、前もって準備をして打診して何度もデートを重ねて(ああ、コレはもうだいじょーぶだ。間違いない)という段階に至るまで告白なんて怖くてできなかったというだけの話であり、ビビり性の私にとってそれはある意味必然だった。

そして、今回私はあの女子にキッチリフラレたのだ。変態がバレたかどうかはともかく(コイツと一緒に仕事はできない)と判断されたのは間違いない。
つまり、ヒジョーに貴重な経験をしたのだぞ!、と、前向きに捉えておこう。

というワケで、今の心境を問われれば

いったい@#ド$#!ク@△$@$@$@◆”#$&’*+@&ド*?¥|ー&%$#このヤロー!

となる。


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