P.R.Iパタヤ総合研究所

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事件も事故も甘んじて受け入れるしかない件は承知の上で

   

まったくトンデモナイ事件が起こり過ぎだろこの国。

移住当初から日々顎がハズれるレヴェルの出来事の連続であり、慣れたのか麻痺したのかもう多少のことではさほど驚かなくなって来たし、例えば運転中バイクがどこから飛び出して来ようと、デカい植木鉢だのフルサイズのプロパンガスだのビア樽山積みだの考えられない荷物を後ろに積んでいようとも「ふ〜ん」ってな感じだし、次から次へとハノイにやって来る日本の方々のフツーでは考えなられないような行動言動にも今更別に何とも思わない。
イマドキの日本人は、どうやら私の想像を遥かに越えた世界で行きていらっしゃるようなので。

あとはオフィスの近所で木に縛り付けられて何日間か佇んでいた白馬がある日突然歩道で思い切り解体されていて、ああ飼われていたんぢゃないのね?とビビってみたり、それを写真見せつつ人に話しても「まあ、よくあることさ」と無反応だったり、ヴェトナム人って本当に逞しいなあと感動すら覚えるのだった。

彼らの気質については、なんとな〜く傾向が分かって来た時点で「あ、オレもそーだわ」と例えば根拠のない自信や意味不明のプライドで自己主張を相手に押し付ける点など己の性質に重ね合わせて「アホだアホだ」と暴言を吐きながら少しは親近感を持ちつつも、当たり前のようにトテツモナイ間違いを平気で起こしてアッケラカンとしている若きヴェトナム人達にイラつく毎日。
怒ってはいけない、オコッテハイケナイノダ!と自分にいい気かせながらつい言葉では「ホントにコイツら全員アホばかりだな」というセリフが日に何度も口をついて出るし、相手が日本語を多少分かろうともうこの口癖は止めることができない短絡的な自分をガキだなと呪う。

しかし、実際そんな風にストレスの捌け口がないとアッと言う間に潰れてしまうだろう。

今も、マンションの内装工事に関連するヴェトナム人達の恐ろしいアホさ具合に辟易しながらほぼ引っ越しを終えつつあるが、部屋に戻ってくる度に「何ぢゃコリャ!?」と驚くシーンが何箇所もあり、内装工事業者に限って言えばタイ人の方が幾分マシかな?と思いつつパタヤでのコンドミニアム物語を懐かしくもホロ苦く想い出したりしている。

詳細をいちいち明記していたらキリがないが、昨晩ならばエアコン取り付け位置ドンピシャにいきなり照明器具とカーテンが取り付けられたり、一昨日の夜換気扇の吸い込みを確認しようと同居人のタバコの煙を近づけても反応が薄く、扉を開けてみればいきなり塩ビの太いパイプが出てきてビニイルテープの隙間から思い切り空気が漏れていたりとか(フツーは蛇腹のアルミ箔的なカヴァーの突いたヤツでしょ?)、メチャメチャな工事のやり方を勝手に次々とされていくうち「コレは毎日ピッタリマークしていちいち注意しないとダメだな」などと、そんなこと不可能と知りつつ頭で理解だけはしたのだった。
エアコン付けれる?

塩ビ?

写真 2016-08-02 8 07 43

諸事情で遅れまくりだがいよいよ飲食店舗の工事が始まろうとしている現在、いったいどんな風にされてしまうのだろう?と正直ビビりまくりなのは言うまでもない。

しかし、それらのある意味小ネタがすべて吹っ飛ぶハリケーン級の大事件が先々週の日曜日に起きた。

今思うと間抜けだが、私はその真っ最中お気に入りのマッサージ嬢を拙いヴェトナム語でトランスレーターを使って口説きながらベッドで横になっていた。まさか一億五千万円が燃えているとも知らずに。

そう。実は建築中の建物の奥側の倉庫に移動したばかりのクロス(壁紙)やカーテン生地の大量の在庫が火事で全て燃えたのだ。それらは全て某サンゲツなど日本のメーカーの商品であり、カタログ漏れの新古品を輸入して今度あるビジネスを始める建物内のラックに山積みされていた。

工場などでは作業中に機械の火花などが散って何かに引火するケースはよくあるし、数年前にタイのラヨーンで某日系の家具工場が燃えて知人が対応に追われた話など、そーいった可能性があることは知識として持ってはいたのだが、まさか自分の会社の倉庫が火事になるとは露ほども思っていなかったし、いずれにせよ度肝を抜かれる事件であることは間違いない。

新聞やニュースで散々報道されたし既に公になっている話だが、当然のごとくオフィシャルになっていないその原因は不審火ではなく明らかなもので、新聞報道の内容つまりケーサツ発表を上層部を使ってもみ消す力のあるゼネコンの仕事だったことがある意味幸いだった。
詳しくはここには書けないが、とにかく30cmと離れていない隣りの工事現場の作業が関連していることは間違いない。
もしその相手が小規模な建築業者だったら、ウチの会社はおそらく泣き寝入りだったろう。何故ならそれらの商品は保険に入ってもいなかったからだ。

一報を受けて現場に急行し消火作業を確認した後、事情聴取を終えたボスに最初に訪ねたのはもちろんその件であり「そんなモノあるワケないでしょ」と肩をガックリ落としたままの彼のセリフはこの国の全ての物事を象徴しているように思えた。

「ああ。何かも終わったな。ハノイなのか日本でなのか分からないけど、また一からやり直しだ」

その瞬間は絶望的だった。

ただ、幸いなことにゼネコン側が否を完全に認め建物の再建築とクロスについても少しは補償してくれることが決まり、もちろんそこまで辿り着くにはそれぞれの利権や力関係やケーサツや軍など様々なモノが動いたと想像するワケだけれど、結果的にはこーして文章を書けるまでによーやく事件も落ち着いて来たのである。

街でしょっちゅう見掛ける交通事故など目ぢゃない大事故を今回経験してみて、不謹慎だがいろいろと勉強になった。

8mほどの道を挟んだ隣地はあろうことかガソリンスタンドであり、一時は25mほどの火柱が上がる現場の横で風が吹く度に「こちらに来ないでくれ」「こちらに来ないでくれ」と手を合わせ祈り続けていたスタンド社長の奥方が途中少なくとも三度へなへなと気を失った後、結果的に延焼しなかったことを祝って当日夜は従業員一同で飲めや歌えの盛大なパーティーを開催したという。

いやいや。気持ちは分かるしまったく問題ない。もしガソリンタンクが爆発でもしていたら何人もの死傷者が出たかもしれないのだから。

モノは燃えるし事故は起こる。

この国にいる限りそーいった様々な事件や事故に立ち向かっていかねばならないことは間違いない。

ヴェトナム人を見習って精神的にも肉体的にももっともっと逞しくタフにならなければならないと、心に誓ったのであった。

*予定から遅れながらも、何とか引っ越ししてようやく落ち着いて来た。
寝室

ここまで来るのにとても苦労したキッチン。
キッチン

新興住宅地から見る夜景もなかなかキレイ。
夜景


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