P.R.Iパタヤ総合研究所

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*

完遂することがどれほど大切かとあらためて知る

      2015/08/21

「ニッポン人のヴィザなし滞在って三十日間だったわよね?」

イミグレのおばちゃん、いやおねーさんに言われ思わず肝を冷やす。
てことは何か?その、つまり七十五日間の延長が無効になり、そこから三十日を引いた四十五日間のオーヴァーステイで500×45=22,500THBもの罰金を払えと!?

いやいやいやいやいやいや。ムリムリムリムリムリムリ。と、思いつついったいどーいう言い逃れをすればよいものか考えていると、彼女は先を続ける。

「とにかくヴィザはもう無効だからね。分かったわね?」
「は、は、は、は、はい。分かりました」
「では完了よ」
「え?は、はい。ありがとうございます!」

意訳するとそんな感じだが、最後のセリフは「リァップローイレーオ(2222233233)」。よーするに、「完遂」とか「全てキレイに終わりました」みたいなタイ語であり、私の好きな単語のひとつである。

いや〜。助かった〜!危ないところだったけれど、結果的にはお咎めなし。正論からすれば、実際罰金を取られていても決しておかしくない状況だったので、「ホッ」と胸を撫で下ろしたのだった。

よくよく考えてみれば、これは充分あり得る話だった。学習が足りないというか懲りないというか、本当に頭が悪いのでは?と自分でも情けなく思う。

「E.D.VISA」の件だ。

経緯を簡単に説明すれば、今年に入ってから「就学ヴィザ」に関する規定がヒジョーに厳しくなり、いわゆる「フェイク」(実際には通っていない)では90日ごとの延長申請がなかなか通らず、係官が学校に出席簿のチェックに出向いたりする状況の現在。
従来ならば90日間を一度に延長してもらえたが、今は一旦15日間の延長後、ちゃんと通っていることが確認できれば(?)残りの75日間が許可され、その「15日目」及び「75日目」、つまり最終日に必ず「イミグレ」オフィスに行って次回の(延長の)スタンプをもらう、という厳格さ加減。当日用事があろうと何だろうと一日前では「ダメダメ」と門前払いどころか、「お前ホントにちゃんと行っているか?」と疑われたりする始末。

それら苦難を乗り越え、一年間のE.D.ヴィザの最後の75日分も無事延長してもらい、結局スタンプを押された日から一度も学校には行っていない。そのまま更に一年延長するならば話は別だが、少なくとも現状では二度と「E.D」など取るつもりはないし、ヴィザが切れるタイミングでニッポンに一時帰国の予定だったので、さほど気にもしていなかった。今回の最終日は8月15日。お盆真っ只中はマズいかな、と、数日早いチケットを数ヶ月前に深い考えもなく予約していたのだ。

で、昨日。

ドンムアン空港のチェックカウンターで出国審査時に係官の動きが止まる。どうやら新人なのか、隣りのレーンのヒマそうな女性の上司(?)に相談し始めるではないか。
「あれ?何かマズいのかな??」とビビっていたら、その上司に手招きで呼ばれる。別室ではなく奥で立ち話だが、やや「ドキドキ」する。問題はヴィザ終了期間の上に書いてあるタイ文字のようだ。この国でイミグレ係官は超エリートなので当然態度はデカい。

「アンタいつ帰って来るの?」
「いや、あの、一応来月の予定ですが」
「何言ってんの。まだ学校終わってないでしょ!?」
「ああ。は、は、はい。まだ、その、四日ほど……」
「最後まで授業受けないとビザ失効ってここに書いてあるぢゃない?どーいうことなの??」
「いえ、あの、実はニッポンで急用ができまして……」
「てことは、用事が済めば戻るんでしょ?」
「戻りますが、学校にはもう行けないかも……」
「ぢゃあ、このヴィザは失効ね」
「ちょちょちょちょちょ、ちょっと待って下さい!」
「何よ。ヴィザ失効したら何か困るの?」
「いや、困ると言うか何と言うか。どーすればいいですかねえ?」

残りの数日間使えないのはもちろん問題ないが、失効してもし仮に「最後の延長部分まで遡って無効」という話になったら大変なこと。すなわちノーヴィザで70日程滞在していることになるのだ。現実に学校に行っていない後ろめたさもあり、(調べられでもしたら大変)という気持ちもあった。そこで彼女が「ニッポン人のノーヴィザ滞在期間」の話を持ち出すから、素直な私は「その分を差し引いて罰金を計算してくれるのかな?」と、完全に勘違いしてしまったワケだ。

彼女が何故その話を持ち出したのかがイマイチよく分からぬけれど、印象からすると「責めている」というよりは「だいじょーぶなの?」といった感じだったから心配し過ぎなのかもしれない。ただ、実際問題最悪の事態が起こり得たし、気を付けるに越したことはない。

教訓:「E.D.VISA」の延長は期限の日付をキッチリ守り、最後まで完遂すること(*本来は授業も受けるべき)!

よーするに、
「リァップローイ」が大切、という話である。

*休憩中のパタヤのユルキャラ「Mr.care君」。
ケア君

ケア君


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