知人の訃報を受け故人を偲びつつ

2023/08/04

今朝、Mちゃんから訃報が届いた。

A君はサックスプレイヤーで、チェンマイ滞在時ライヴ・バーを梯子している途中で偶然会って「今からOriginalive Bar行くから一緒にどう？」と誘われ、3人でバイクを連ねて向かったのだった。

#ChiangmaiOrijinalive はチェンマイ旧市街のお堀周回道路沿いにあるこぢんまりとしたバーで、夜は不定期でライヴが行われ、ジャンル問わず地元のアーティストが演奏したり歌ったりすることができる店。イメージ的には音楽で生計を立てることを目指す人達を応援する趣旨な感じ。すごく雰囲気が良い店だった。店長はカクテルに詳しいバーテンダーでたまにワークショップが開かれたりと、いろんなことにチャレンジする姿勢が素晴らしいと思う。その日の記事はこちら。
http://pattaya-ri.com/post-6397/

第一印象からすごくいい感じの子で、店でも皆と笑って話していて人気者なイメージ。Mちゃんが帰った後もしばらく滞在して若い子達と話をしていた記憶がある。日本語が少し話せるカワイコちゃんが実はオーナーのカノジョで、（なーんだ！）って思ったんだっけ。

「明日僕のライヴだから聴きに来てよね」「うん。分かった。楽しみにしてる♪」
という会話をハッキリと覚えている。
しかし、翌日夜はR氏の店に居て、途中（A君のライヴ行かなきゃ！）と思ったにも関わらず結局行かなかった。だから私はA君の吹くサックスを聴けず仕舞いだった。残念だけど、それもまた運命なのだろう。
ただ、MちゃんからのメッセージやFacebookで彼の演奏のシーンがたくさん流れていて、身近に感じることができる。

考えてみれば、人の命なんて儚いものだ。

「人生二度なし」という祖父の言葉を座右の銘に今まで生きてきた。
「明日死んでも悔いのないように」と、毎日楽しく暮らすことだけ考えてた。

でも、本当にそーかな？明日死んぢゃってもいいの？？って考えたら、そーでもない。やり残したことまだまだたくさんある。

これを書きつつ、MちゃんとLINEでメッセージのやり取りをしている。

彼女は相当仲良しだったらしく、いろんな想い出があるみたい。本人の誕生日のvideoとか、次々とネタが出て来る。近々イヴェントで北海道に行く予定だったそうで、どうやらそれが初来日とのこと。「日本のキレイな景色を見せてあげたかったね」と、心から思う。
今まで身近な人が死んだことないからよく分からないけれど、そんな風に想い出話を語り合って偲んだりするのが供養になるのだろうか。

タイで直接の知人が亡くなったのは5人目。うち3人は日本人で皆60代かな？しかしA君はまだ30代半ば。さすがに早過ぎる。死因は事故だ。おそらくはバイクで。ヘルメットしない人が多いからなあ。
もう一人はタイガール。当時仲良くしていたこともあってブリラムで行われた彼女の葬儀にはちゃんと出席した。やはりバイクでの事故だった。彼女の実家に二泊したけれど、途中でサイコロ使ったギャンブルが盛大に始まったりして、（ああ。やはり文化が違うのだなあ）と、しみじみ感じたものだった。

（もしオレが明日死んだら、悲しんでくれる人はいるのか？）。

そんなこと考え出したらなんだか切なくなってきて、急にクラブに行きたくなる。でもなあ。明日朝9時から麻雀なんだよな。

ま、大人しく寝ることにするか。

追悼の意を表して、A君の写真を載せておく。

心よりご冥福を

お祈り致します。