生きていること自体が幸せと思う時
2015/03/28
年末年始に事故や事件が多いのは世界共通だが、タイは特にヒドいのではないか。新年早々そんなニュースばかりだ。
浮かれて酔っ払って運転して事故ったりテンションがアガり過ぎて揉めてみたりと、十代の若いコ達が死亡するケースが多々あるかと思えば、一方では大晦日に首吊りで一家心中とか、とにかくもう画面は「モザイク」(死体は隠される)だらけなのである。
パタヤ市のあるチョンブリ県がよく登場するが、元々パタヤ周辺は事件多発地域だし、「カウントダウンイヴェント」に来ていた大勢の血気盛んな若い連中を見る限り、まあ確かに彼らが帰り際にいろんなトラブルを起こしても何ら不思議はない気もする。ただ、死んぢゃったら元も子もないではないか、と、ちょっと悲しくなるのだった。
そんな中、タイ人の幸せの象徴である某「MK」に行って来た。
言わずと知れた「国民的タイスキレストラン」であり、「日曜日(休日)は家族でMK」というのがこの国においての「幸せのカタチ」の一つなのは疑う余地のないところ。私の場合当然のごとく「おひとり様」なワケだが、だからと言ってそれが、つまり「平日(ある意味休日)は独りでMK」が「不幸のカタチ」ってことにはならない。別に家族のいない寂しさをわざわざ噛み締めたいのではなく、ただ単に野菜不足を補う為鍋料理を食べに行くだけの話である。
スーパーマーケット某「BigC EXTRA」で買い物したついでに何回かに一度は寄る。パタヤにもたくさん店舗がある中で、さほど混まないこの店が「独りMK」には適しているとの判断の上だ。
それではここで「鍋奉行」を自認する私なりの「MKスタイル」を紹介しよう。
「MK」のタレは甘酸っぱくてこれが苦手なニッポン人もいる。薬味の刻みニンニクは全投入、青唐辛子は少しだけ。オーダーは野菜の盛り合わせ(小)と「だし」になるもの一、二品で、だいたいは豚レバーもしくは魚団子。仕上げの「おじや」用に白ごはんと生卵も。独りの場合は春雨と豚レバー以外順序構わず全部鍋に投入しひたすら煮るのみ。
レバーは「網」で一枚づつしゃぶしゃぶし、タレに直接付けていただく。野菜はゆで汁にタレを適宜入れてお椀に取って食べる。そして〆はもちろん「おじや」。野菜のヴィタミンの多くはゆで汁に流れ出てしまうので、最終的にスープを全て飲むにはごはんに吸わせて食べるのが一番なのだ。そして、タイ米は水分が少なく「おじや」には最適。
「うまみ成分」(グルタミン酸)の元椎茸だけ残して具を全て掬い、強火で煮込む(*スープが多ければ器に取り出しつつ微調整)。三、四分〜五、六分(好み。個人的には六分近く煮詰めた方がウマいと思うが、米のカタチはあまり残らない)で火を止め、溶き卵を投入(*必ず火を止めてから)。
お好みで醤油を少し垂らすと良い(別注で浅葱もある)。今日は敢えて四分くらいで早めに火を止めてみたけれど、やはりもう少し煮詰めた方がウマいかな。
メンバーカードの期限が切れたので更新。10%引きになるのでお得(二年間有効)。右が新しいカード。
お腹いっぱいである。
満腹になれば「独りぼっち」でもそれなりに幸せになれる。そして、生きていることを実感もできるのだった。
というわけで、
年末年始に亡くなった多くの方々のご冥福をお祈りする。
*おまけ。
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