タダより高いモノはない、という日本の言葉の意味をいつか教えてやる
2016/05/03
も〜。イラッとするなあ。
他人を羨むのはみっともないと知りつつも、イチャイチャしているカップルを見ると何だかムカつくのは自身がまだそれをできていないからだ。
田舎にあるこの大学はマンモス校で生徒数は10000人越え、うちかなりの数が校内で寮生活。もちろん女子寮もあり工業大学とは言えカップル数もハンパではない。夜になると皆手を繫いで歩いているし、ベンチがいくつか置いてある暗〜いエリアは絶好のデートスポットとなり、それはそれは楽しそうにおしゃべりをする彼らを見て「ちぇっ。いいなあ」とついつい思ってしまうのだった。
しかし、実際問題ヴェトナム語がまったく話せない私からすれば当然意思の疎通は英語か日本語となり、誰かとイチャイチャしようと思ってもなかなか難しい。何故ならば、現状まがりなりにも日本語を教えているセンセーという立場から考えると、近付いて来るベトナムガール達の目的はあくまでも日本語の練習であって、イチャイチャするなど職権乱用以外の何モノでもないからだ。生徒に手を出すセンセーなんてもっとも卑劣ではないか!
だからというワケでもないが、センセーなんて本当はやりたくない。ただ、あまりの需要の多さに応えているだけなのだ。
学校で教える分にはまだいい。
相手は最低でも15人から20人多ければ30人越えだから効率はまあまあ。私の話す日本語を聞いてメモを取って憶えてくれれば役割は成り立つし、これを続ければ彼らはきっとそのうち会話ができるようになるはず。結果が見えるようになればおそらくやりがいも感じられることだろう。
しかし、プライヴェートで彼らと一緒に居る時も常に質問攻めであり、当然フリーで懇切丁寧に解説までしている。生徒だけではなく、私を日本人と認知したヴェトナム人達は皆本当に気軽に声を掛けて来るし、日本語を憶えたい人達は「私に日本語を教えて下さい」といとも簡単に宣うのだ。
イラッとくる。が、その感情を抑えて「私のレッスンは値段がすごく高いです」と笑って答える。ただ、目はマヂだ。会話はフリーだが教えるのはもちろんタダぢゃない。「いくら?」と聞かれれば「一時間50ドルです」と言うようにしている。払えるワケがないからだ。
ドイツもコイツもオレのことをいったい何だと思っていやがるのだ!日本語レッスンマシーンではないぞ!ちゃんと感情がある人間なのだ!!と、叫びたくなる瞬間もある。とにかく、彼らを相手に丁寧に日本語で質問に答え続けているともの凄く消耗するのだ。まるで生気を吸い取られているような感じであり、ひょっとしたら既に老けたかもしれない。
正直、疲れた。体ではなく精神が。
疲れたら発散である。
タイからゲストが来ているちょうどいいタイミングだったので、彼を伴ってボスにクラブへ連れて行ってもらった。ハノイではかなりの高級ディスコと思われる。
新市街地のランドマークロッテセンターすぐ近くのキンマーというメインロード沿いの路面店であり、地元ハノイっ子達にとってみれば場所は最高。メニュウを見たらウォッカのボトルが2500000VNDつまり13000円程度とバカ高い。ビックリだ。廻りのテーブルでシーシャをやっているのを見たので値段を聞いたらやはり10000円越え。タイの十倍近い金額だ。ボスのオゴリだからいいけれど自分なら100%注文しない。というか恐ろしくてできない。
エロい格好をしたホステス達とジャンケン一気をしていい感じに酔っ払ったけれど、いかんせん音が悪い。いや、音響システムは決して悪くないのだがDJの選曲が地元向けヴェトナムハウス?であり、コレがなんともダサいのだ。まあ、ダサいは失礼かもだけれど、「ヴェトナム風E.D.M」が世界標準からすれば相当古い印象なのは確か。以前ニャチャンのビーチで入ったクラブもこんな感じだったなあ。
それでもテンションはアガったしとても楽しかった。5〜6人のホステス相手にやりたい放題してやったからねえ。朝起きたら二日酔いで若干頭が痛かったが……。
発散と言えばもう一つ。買い物である。
いよいよ住む場所が決まり現在改装中。家具家電が一切ないので全て買わなければならない。2LDKの部屋に会社のゲストと同居する為、それらは全てボスが半額負担してくれる。となれば思い切って好きな物を買えるぞ!と、某「IKEA」出身の社員が立ち上げたというヴェトナムの家具店某「uma」で全て買い揃えたのだ。
40インチのTVと271Lの冷蔵庫と10kgの洗濯機はそれぞれSony、Panasonic社製品を購入済み。あとはSHARPの電子レンヂも。その他に、ベッドタンスソファーローテーブルダイニングテーブル&イスラグマットその他諸々の家具を、三度下見した上で昨日購入しお金を払って来た。〆て4500万ドン程度つまり25万円足らずだから随分安いのではなかろうか。さすが某IKEA系列(?)。写真は引っ越してからアップすることにしよう。
で、何度も通ううちに気になるカワイコちゃんの女子店員が居て、彼女の方から「日本人ですか?」と声を掛けて来たので「そーだよ」と名刺を渡した。今回で二度目だが、鉄板でその日のうちにメッセージが来る。
「はじめまして。わたしは〇〇です。どーぞよろしく」。
国立経済大学(?)の女子大生で二十一才。「uma」でアルバイトをしているのだろう。
結果、金曜日の夜に会うことに。
デートか否か。
否だ。もちろん日本語を教える為である。
彼女になら性器、いや生気を吸い取られても満足だから別に良いのだ。
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