いつまでも楽園であり続けてくれればと思う
2017/02/12
「無事楽園に着いたかなあ?」
友達からのそんなメッセージを見て思い出した。そーか。パタヤは楽園だったのか、と。
ニッポンに帰る度、そして再びタイに戻ってくる度に毎回感じるそれぞれの良さと悪さ。もう十回近く繰り返しながらも少しづつ変化する心情を的確に説明はできないが、日々変わりゆく状況においてハッキリとした結論など出るはずもないのである。
(主にプロの)タイガールのあまりの情緒のなさにとことん嫌気がさし、コンドミニアム受け渡しに関する一連の流れでタイという国の一面(主にルーズさ)がつくづくイヤになった末、ある種の期待を持って一時帰国した今回。それは簡単に言えばニッポンを頻繁に訪れた場合の「環境の良さ」であり、すなわち相手をしてくれる女子友達だったり居場所だったりするワケで。場合によっては今後滞在期間をグッと増やすつもりだった。例えば春と秋にそれぞれ二ヶ月位づつとか。
しかし、期待は見事に裏切られ、傷心の帰国となる。ニッポン女子とニッポンの冬の厳しさに身も心もすっかり凍えきってしまったのだった。
すっかり落ち込んだ私は、逆恨みのごとく再びニッポンをイヤになり「もう知るものか!」と見切りをつけてしまうところだったが、ギリギリで踏みとどまったのは可愛い姪っ子R嬢の切ない表情と切れずに留まった仕事が理由だ。もしそれらがなければ再び誰とも係らず完全に引き蘢る生活を選んでいたかもしれない。
そしてもうひとつ僅かな救いがあるとすれば急に舞い込んだヴェトナムの話。ハノイで和食店を開きたいという現地の知人の依頼である。
まだどーなるかまったく分からないが、タイでビジネスチャンスがなかなか期待できなくなった現状ヴェトナムインドネシアミャンマーは要注目であり、タイにもニッポンにも魅力を感じられなくなった今となっては間違いなくある種の可能性を秘めている。
ま、あまり期待してもいけないが、ちょっぴり楽しみではあるのだ。
というワケで明日から九日間ヴェトナムツアーに出掛ける。
視察半分遊び半分で前半はハノイ、途中ニャチャンのビーチに寄ってからホーチミンに行って戻って来る。本当はそのままカンボジアのプノンペンに抜けても良かったのだけれど、生憎ヴィザの期限が迫っているのでそうもいかぬ。
いったいどんなことが待っているのか楽しみだ。
さて、パタヤに戻って暖かさにホッとし、とりあえずサウナに行ってプールで泳ぎ楽園の有り難さを実感している。馴染みのタイガールにおみやげを渡し多少なりとも癒してもらったし、安いモノを選んで買い物して自炊すれば経費を節約して暮らせるという目処もついた。
トイレの紙が流れないとかアイスクリームの種類が少ないとかワインが高いとかドイツもコイツもいい加減なヤツばかりとか渋滞がスゴいとか交通ルール無視の輩ばかりとか中国人観光客が鬱陶しいとかいろいろあるけれど、やはりタイは素晴らしい国だと思うし、中でもパタヤは最高だ。
かと言ってニッポンのことも見限ったワケではなく、結果的には
何だか上手い具合に収まったような気がしないでもないのだった。
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