P.R.Iパタヤ総合研究所

タイ王国チョンブリ県パタヤ市及びその周辺においてのあくまでも個人的見解による研究、検証を元にした総合情報サイト。

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世界共通のお金の流れの一端を垣間見る

      2019/08/23

 

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「何がそんなに可笑しいのよ!」

突き刺すような視線と共に彼女の鋭い声が飛び「まあまあ」と宥める。

いやいやいや別にそこまで怒らなくても良いではないか。ただ、相手は完全な酔っ払いでありその姿を見て「クスクス」と笑い続ける私の方も確かに悪い。それにしても「酒呑み」を「タチ」の良い悪い二種類に分ければPン嬢は完全に後者であり、「泥酔した上での絡み酒」という最も手に負えない状況なのは間違いなかった。そして、タイガールには割とそーいうタイプが多いのである。

しかし、場所は「ボーイカラオケ」つまり「ホストクラブ」であり、彼女はブリラム出身の十八才シングルマザーなのだ。どうやらハマりかけているらしきその姿を見て何だか胸が痛くなってしまった。

もちろん気持ちはよ〜く分かる。

子供を養う為に田舎から出て来て三ヶ月。頑張ってバービアに毎日出勤するものの客は少なく、たまに引っ掛かっても私のような「ケチケチ在住者」ではいくらの収入にもならない。だからと言って「55バー」で裸で踊るのはイヤだし。仲の良い友達も居なくて店はヒマで何もすることなくてツマラナイ。イライライライラ。

断っておくが彼女のルックスは決して悪くない。身長152cm体重45kgでそこまでお腹が出ているわけでもなく、ちょっと犬っぽいけれど可愛らしくいかにもアジア人好みの顔立ちのオテンバ娘といった風情であり、服のセンスやサーヴィスは悪いがそれは若きプロフェッショナルタイガールの「デフォ」であるからまあ仕方がないとして、もしニッポン人スポンサー希望者がいるならば是非オススメしたいくらい。そんなPン嬢に「55バーで働いた方がいい。ここよりも客層が良いしお前ならすぐにいいスポンサーが見付かるよ」と何度か薦めたが頑に拒否され、最近になっていよいよ「荒れ」だしたというワケだ。

但し、そーなればなったでやはりまた彼女は「カラオケ」に通うだろう。毎晩毎晩チビデブハゲのエロオヤジ共に散々触られて揉まれて舐められてワケの分からない会話に付き合わされてイライライライラ。結局は一緒のことなのである。夜の商売というのはかくも大変な仕事だし「あーもーやってられないわ!」と、飲みに行きたくなるのも当たり前。結局、お金というモノはそーいう方向に流れていくのが、世界共通の自然の摂理でもある。

案の定「ボーイカラオケ」は結構流行っているし、トラブルも多いようだ。

では、せっかくなのでここで簡単にシステムをご紹介しよう。

付き合わされて十回近く訪れたがどこも大体似たような感じであり、とりあえずウィスキイのボトルを選べばミキサーはフリイ。昨日行った店だと「Blend285」というタイ産安物ウィスキイの700mlが680THB、1L瓶が960THB。ジョニ赤でおそらく1500THB位かな。だからソーダやコーラが70THBもするクラブやパブに比べればよほどお値打ちだ。テーブルに男のコ達が何人か付いてそれを皆でひたすら飲む。ホスト達のドリンク代が別に取られるわけでもないのでそこは良心的。そして、一時間に一回ステージ上に全員が勢揃いして順番に名前が紹介されていく。ここが問題なのだ。

「指名一人につき200THB」。これがホスト達の稼ぎとなるワケで、個人成績により人気が明らかとなるから当然「ドロドロ」したものへと繋がっていくのである。マイクを持ったマネージャーが各テーブルを廻り客に指名を促す。これを結構しつこくやるので鬱陶しいことこの上ない。ホスト達は指名が欲しくて客を呼び、嫉妬が渦巻いて揉めるのもお約束の話だ。

ところで、性別フリイの国タイには多く存在するトムボーイ、つまりおナベちゃんの店もパタヤにはたくさんあるが、そんな「トムボーイカラオケ」もシステムは皆一緒なので、店ごとにおそらくいろんな私怨が存在するのだろうな、と想像される。だからと言って危険な雰囲気はまったくなくフツーに楽しく遊べるし、ニッポン男子が行っても特に優遇も冷遇もされない。但し、やっぱりゲイに見られるのでそこは注意が必要で、タイ語もある程度話せないと楽しめないかもしれない。

ちなみに昨日は最初「285」の1Lを買って、後でPン嬢の店のママを呼んでから「285」の700mlを一本追加。私はまず一本目の代金とホスト三人分の指名料計1560THBを支払い、追加ボトルの半額分400THBを出して「後は君たちの好きにすれば」と。Pン嬢はきっと店に行く前に私が渡した少ない小遣いを使い切ったのだろうなあ。

朝四時を過ぎてからはどんどん客が入って来て、中には知り合いも一人居た。まあ「55嬢」が多いから顔を合わすこともあるが、もし仮に私がステージに上がったとしても彼女らが指名してくれる可能性は1ナノもなかろう。

「タイ語さえもっと堪能ならばオレが彼女らをまとめて癒してあげるのに」。

そんな途方もない妄想をしつつも、

何とも複雑な心境に陥るのだった。

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